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2015.03.01
ここ数年、ドライバーの長尺化が顕著になってきました。
ルールの上限が48インチと定められていることから、クラブを長くすることが飛距離に有利なのは明白です。
私もこれまでは概ね45インチ程度のドライバーを使っていましたが、今年は47インチに挑戦しようと思っています。
長尺のデメリットというと、ミート率の低下が一番に挙げられるでしょうか。
確かに長ければ長いほど、ボールとの距離が遠くなりますから、センターにヒットさせるのは難しくなります。
そこで逆にドライバーを短くしてしまおう、というのがミニドライバーやブラッシーといった、一昨年辺りから登場した新たなジャンルです。
しかしこちらは長尺ドライバーほどは市民権を得ていないようにも思います。
ゴルファーにとって得たい結果は、遠くのスコアアップより、目先の飛距離アップなのかもしれません。
そしてクラブの短尺化と合わせて考えたいのが、アイアンのストロングロフト化です。
30年前はピッチングウェッジのロフトは50度が一般的でした。
当時は飛ばし屋でも、5番アイアンの飛距離は150ヤードです。
今ではアイアンの飛距離が伸び、150ヤードは7番アイアンで打つことが当たり前です。
そしてアイアンの試打クラブというのは、どのメーカーも7番で用意しているので、7番アイアンで最大の飛距離を得ることが、売れるアイアンの条件にもなってしまいました。
昨年ヤマハからRMX UD+2アイアンというモデルが発売されました。
7番アイアンのロフトが26度、ピッチングウェッジは38度です。
38度というと私の持っているMP-52の7番アイアンとかわりません。
(私のMPはバウンスを大きくするために、ロフトを寝かせています。)
もはや3番手分もロフトが立っているわけですが、「番手」という概念を無視して、クラブの長さを考えてみます。
RMX UD+2のピッチングウェッジは、スチール仕様で36インチ。
私のMPの7番アイアンは、36.75インチです。
つまりロフトが変わらないのに、クラブが0.75インチも短くなっています。
短いということは、ヘッドも重量も重たくなっています。
つまり今どきのアイアンは、短尺・重ヘッド・高反発・低重心化による低スピン・深重心化による高打ち出し、この5つが飛びの秘訣です。
これって2003年から2006年にかけて、ドライバーの飛距離アップに言われていた理論です。
ストロングロフトというカンタンな言葉で処理してはいけない気がしてきました。
もう少し考察を進めてみようと思います。