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2017.02.03
今週のアメリカPGAツアーは、ウェイストマネージメント・フェニックスオープンです。
あのリッキー・ファウラーとの壮絶なプレーオフから1年。
松山英樹がディフェンディングチャンピオンとして連覇に挑みます。
世界一ギャラリーを集める大会で、最も視線を集めるのが松山です。
そしてヨーロッパツアーはオメガ・ドバイデザートクラシックです。
タイガー・ウッズが過去に2勝しているトーナメントを、復帰第2戦に選びました。
先週はあまりいいところはありませんでしたが、やはり注目度が高いことに間違いはありません。
さて今最も注目を集めているゴルフギアといえば、キャロウェイのGBBエピックシリーズでしょう。
今回は石川遼もバッグに入れている、エピックスタードライバーの試打レポートです。
松山英樹の使用で注目を浴びた、前作グレートビッグバーサと比較検証してみたいと思います。
どちらもスペックはロフト10.5度、純正シャフトのRフレックスです。
私が使うには軽量ですが、だからこそクラブの性能を純粋にジャッジできると思います。
まずはエピックスターの見た目から。
こちらは日本限定モデルで、接着式のネックです。
ワールドモデルのGBBエピックは、着脱式のネック(いわゆるカチャカチャ)になっています。
これは超私的な意見ですが、着脱式のウッドというのは未完成品だと思っています。
便利だから完成の一歩手前で敢えて止めている、と。
ネックを接着してはじめてゴルフクラブとして完成します。
だから私は基本的に接着式のクラブを使います。
最近は選べるモデルがかなり限られますが。
話が少し逸れましたが、構えてみると思いの外ストレートなアングルでした。
事前に掴まりのいいモデルと聞いていたので、もっとフックに挿さっていると思っていました。
そしてバックフェース側も厚みがあり、あまり最近のドライバーという感じがしません。
長らくドライバーを買い替えていないゴルファーにも、違和感なく使いこなせそうです。
それでは戸田パブリックゴルフでの第1球です。
ダウンの途中でシャフトの中間から先がしなるのがよく分かります。
シャフトは大きくトゥダウンし、フェースのかなりトゥ側にヒットした打球は右に一直線でした。
柔らかいシャフトを使うと、振り遅れて右に飛ぶと思っているゴルファーもいますが、トゥダウンが大きいとフェースのトゥ側に当たりやすく、トゥ側に当たるとインパクトの瞬間に一気にフェースが開きます。
元々アウトサイドイン傾向のゴルファーであれば、右に飛び出しさらに右に曲がるプッシュスライスになってしまうのです。
シャフトフレックスとヘッドスピードがマッチしていないのは確かですが、次はシャフトに余り負荷をかけないようレイドオフ気味に打ってみました。
やはりトゥ寄りに当たりましたが、右に飛び出したボールは高く上がりその頂点から緩やかにドローカーブを描きました。
先端の動くシャフトの特性がよく弾道に現れています。
このときボール初速も測ってみたのがこちら。
トゥ寄りに外し、芯を食っていないながらも満足のいく初速が出ています。
そして真冬と思えないヘッドスピード。
XRシリーズから継承された空力の効果でしょう。
シャフトで掴まえてヘッドで飛ばす、というコンセプトがはっきり見てとれます。
せっかくなので前作グレートビッグバーサと比較してみます。
こちらも純正シャフトのRフレックスですが、先端がしっかりしておりいつもの低いフェードを打つことができました。
そのときの計測値はこちら。
初速で1.4m/sも差が出ました。
キャリーで6ヤードも新作は伸びています。
私には前作のシャフトの方が振りやすかったので、エピックスターもシャフトを合わせたらかなりの期待が持てます。
もう一つ2機種のドライバーの大きな差は、弾道の高さでした。
エピックスターはかなりの高弾道、体感では倍近い高さが出ていました。
そして高弾道ながらアゲインストでの飛距離の落ち込みは最小限でした。
最近のプロはアゲインストでも低い球を打とうとしませんが、そこに道具の恩恵があるのでしょう。
プロといえどスイングに手を加えることはリスクが伴います。
いつものスイングでも風に強い球が打てれば、それだけミスの確率を減らすことができるのです。
GBBエピックスターはオートマチックにハイドローの低スピンボールが打てるドライバーでした。