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怪我を乗り越え大きく強くなった23歳・薗田峻輔

2013年7月 7日 17:17

大会名誉会長の長嶋茂雄氏よりトロフィーの贈呈(撮影:上山敬太)

大会名誉会長の長嶋茂雄氏よりトロフィーの贈呈(撮影:上山敬太)

<長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップ 最終日◇7日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(7,096ヤード・パー72)>
 トータル15アンダー単独首位からスタートした薗田峻輔がこの日もスコアを5つ伸ばし、トータル20アンダーでフィニッシュ。終始安定したプレーを見せて、2位に3打差をつけて2010年以来の優勝を逃げ切りで飾った。
松山英樹の1打速報で「セガサミーカップ」を振り返る!!
 最終18番のバーディパットを20センチに寄せると、同組の宮里優作が“マークしろ”と合図。緊張の糸がわずかにほぐれて、思わず笑みがこぼれた。ウィニングパットを沈めると右手で力強くガッツポーズ。「いろんなところに沁みますね。うれしいの一言」とプロ転向後5戦で挙げた勝利以来の感覚をじっくりとかみしめた。
 前日は仲の良い小平智らと晩御飯を食べに行きリラックス。それでも、この日の朝コースに入ると緊張に襲われた。「緊張してるねって言われないようにテンション作ったりしていた」と表面上は取り繕ったが、心臓の音は大きく早くなるばかりだった。だが、「初優勝のミズノオープンの時もそうだったんですけど、名前をコールされると不思議と緊張が消えてくれた」。プレーに入れば前日からの好調を引き継ぎバーディを量産。「チャンスがキッチリ入っていたので焦りはなかった」と地に足をつけて盤石の逃げ切りを決めた。
 昨年2月20日に左ヒザに内視鏡を入れた時は、ここまで早くツアー2勝目が訪れるとは思わなかった。辛く長かったリハビリの日々。ダイヤモンドカップで復帰したときに考えたことは「この公傷(特別公傷制度)を使っていかにシードをキープするか」。復帰後わずか4試合目での優勝は、薗田にとっても予想外の出来事だった。
 だが、怪我をしたことによる副産物もあった。ラウンド後のマッサージはもちろん、温泉でのケアなど体にかける時間が大幅に増えたことで、怪我をする前よりも良いコンディションをキープすることができるようになった。メンタル面も「無駄な年月を過ごしてなかったので、緊張している中でも自分のプレーを貫き通すことができた」と苦しい時間を耐えてきたことことで成長した。
 当時の最速記録となるプロ5戦目での初優勝から、2勝目まで費やした3年という月日も無駄ではなかった。「焦ってもしょうがないし、たくさんの優勝争いもして、多くの負けも経験した。それが活きていると思う」。杉並学院高時代には石川遼の2つ上の先輩として、ジュニア時代から圧倒的な戦績を残してきた“キング”。ゴルフキャリアで初であろう挫折と苦しみを乗り越えて大きく強くなって帰ってきた。
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