“一撃必殺”から脱却した“新生”岩田寛
2014年5月30日 20:20

首位で大会を折り返した岩田寛!悲願の初優勝となるか(撮影:ALBA)
<〜全英への道〜ミズノオープン 2日目◇30日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(7,382ヤード・パー72)>
6アンダーの首位タイから出た岩田寛が4バーディ・1ボギーの“69”で回り、トータル9アンダーで手嶋多一と並んで首位タイをキープした。今季ここまで5戦中4戦でトップ10フィニッシュと好調の33歳が、残り36ホールで初タイトルに挑む。
全英出場権保持者の岩田寛、淡々と首位タイスタート
絶好調の序盤戦。岩田はその要因を「マネジメントですかね」と自己分析する。「例えばピンが左から3ヤードとかに切ってある場合、右を狙って思い通りに打てればバーディチャンス。引っかかってもバーディチャンスにつく。もし、右に曲げてもパーはとれるんです」。プロゴルファーならキホンの“キ”ともいえるマネジメントだが、「今まで知らなかった。ピンを狙うことしか考えてなかった」。
きっかけは昨年挑戦した米国PGAツアーのQスクールだ。突破はならなかったものの、世界中から夢を求めてライバルが集まる舞台で、「人生で初めて」スコアを“伸ばす”ことではなく、“落とさない”ことを考えた。すると、そこには今まで岩田が見たことがなかった風景が広がっていた。
攻めてミスを繰り返す自分に苛立つこともなくなり、結果を素直に受け入れられるようになった。「以前は初日のハーフであきらめたりしていたけど、今は1ホール1ホール切り替えることができる」。ジュニア時代から変わらなかった「一撃必殺しか考えていなかった」ゴルフが“プロのゴルフ”に変わった瞬間だった。
だけど、やっぱりどうしても攻めていきたいシチュエーションでは、過去の岩田が顔を出す時もある。それでも、「リスクはあるんだけど、たまに見せるそういうアグレッシブな自分が好き」とそれすらも今は楽しんでいる。でも、見ている側からすれば、スコアを出すためにマネジメントを覚えた岩田も“一撃必殺の岩田”も見ていたい。勝手な言い分ではあるけれど。
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