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2014年日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権

大会報告

台風一過の晴天となった6月22日土曜日。この日は宍戸ヒルズで日本ゴルフツアー選手権の3日目が行われ、袖ヶ浦CCではニチレイレディスの2日目が行われていたのだが、高坂CCで開催された日本プロゴルフシニア・ゴールドシニア選手権の最終日もまた熱い戦いを繰り広げた。

この日のギャラリーはなんと2000人。かなりの盛り上がりだ。初日67とエージシュートでトーナメントリーダーの古市忠夫プロの9番ホール。グリーン手前からフック傾斜を読んでうまく寄せたが、1メートル半のパーパットが入らずボギー。一瞬悔しそうな顔になったが、すぐにまた柔和な顔に戻りハーフターンしていった。

この日の競技の行方は、ゴールドシニアは古市忠夫プロがこの日もエージシュートを達成し、通算6アンダーでぶっちぎりの優勝。

グランドシニアは終盤にドラマが起こる。まず単独トップに立った海老原プロが17番のティショットを左のバンカーに入れてしまうのだ。右からの風を読み過ぎたせいだろうが、このホールでボギー、さらには最終ホールでもダブルボギーを叩き優勝争いから後退。

この結果、最終組の初見充宣プロと高橋勝成プロの一騎打ちに。そして迎えた16番のパー5、初見プロがセカンドをバンカーに入れ、そこから寄らず3パットというボギーを叩いたのに対し、高橋プロはエッジからねじ込みバーディ。入念にラインを読み、ピンを抜いて打つという狙い澄ましたチップインだった。この時点で高橋-4、初見-3となりこのまま試合巧者の高橋プロが逃げ切るかと思いきや、18番で初見プロがバーディを奪い、勝負はプレーオフへ。

18番で行われたプレーオフ1ホール目、初見プロはセカンドを4メートルにつけてイージーパーだったが、高橋プロのボールは手前のバンカーへ。このバンカーショットがピンを4~5mオーバーし勝負あったかと思ったのだが、高橋プロは上からの難しいラインを入れてプレーオフ2ホール目に突入。カートに乗り込むと、「ごめんね。マッチプレー思い出しちゃったよ」と笑う高橋プロ。初見プロも「この人しつこいからなあ」とジョークを飛ばしギャラリーを笑わせる。

プレーオフ2ホール目。フェアウエイ左の絶好のポジションから打った初見プロはピン横3メートル。それにしても終始ショットが安定している。これに対し高橋プロは左のラフからの第2打で、木が邪魔でピンが狙えずグリーン左のラフに外してしまう。高橋プロはこれを2メートルまで持っていき、パッティング勝負となった。初見プロのバーディパットは決まらずどよめきが起こるが、高橋プロのパーパットもカップの横を通り過ぎ、激闘に終止符が打たれたのだった。

開催概要

名称
日本プロゴルフグランドシニア選手権大会
日本プロゴルフゴールドシニア選手権大会
主催
公益社団法人 日本プロゴルフ協会
特別協賛
株式会社ゴルフパートナー
協力
高坂カントリークラブ
会場
高坂カントリークラブ 米山コース
〒355-0047埼玉県東松山市高坂1916-1 TEL 0493-34-3311
開催期日
2013/6/21(金)22(土)  6/21(金)1STラウンド 6/22(土)FINALラウンド
賞金総額
10,000,000円
ゴールドの部・・・賞金総額330万円 優勝賞金50万円
グランドの部・・・賞金総額670万円 優勝賞金100万円
出場人数
プロ126名(グランド84名、ゴールド42名)
出場資格
グランド60歳以上(昭和28年12月31日迄の出生者)
ゴールド68歳以上(昭和20年12月31日迄の出生者)
[1]公式戦優勝者(日本プロ、日本オープン、日本プロマッチプレー、
日本シリーズ、PPT、関西プロ、日本プロシニア、日本シニアオープン、
TPCスターツ、PPTシニア、関東プロシニア、関西プロシニア)
[2]1988年以降のシニアツアー賞金王
[3]シニアツアー競技3勝以上の者(1988年シニアツアー制施工後の賞金ランキング加算競技が対象)
[4]2013年シニアツアーシード資格保持者
[5]過去5年間の日本プログランド・ゴールドシニア選手権大会の優勝者
[6]過去5年間のシニアツアー競技優勝者
[7]2013年度関東・関西グランド・ゴールド予選の上位者(各大会からの進出者数は出場人数の比率によってい決定
[8]主催者の推薦する者
競技方法
36ホール・ストロークプレー(各日18ホールの2日間)
グランドシニア・ゴールドシニア共に36ホールを終了し、第1位にタイが生じた場合、直ちに競技委員会の指定するホールにおいて、即日ホールバイホールのプレーオフを行い、優勝者を決定する。
競技ルール
本大会は日本ゴルフ協会規則、日本プロゴルフ協会競技の条件及びローカルルールを適用する。