どうも!さすらいのゴルフ芸人として感無量!ヨリー藤村です(・ิω・ิ)
先日、世界に誇るシャフト「日本シャフト」さんの工場見学に連れて行って頂きました。
場所は長野県駒ケ根市。私、当日は二日酔いの中、なんとか福井駅から米原そして岐阜羽島へ。
そこでゴルフパートナーの関西エリアの仲間と集合。そしてレンタカー屋さんの前で日本シャフトさんの担当の方とご挨拶し、安定の名刺を忘れるという失態。(その後サービスエリアで名刺入れをちゃんと持ってきたことに気付くw)やはりまだお酒が抜けていないようだ。
そして運転してもらうこと約2時間半。着いたのは古刹光前寺にある「やまだや保翁」さん。
いきなりお蕎麦をご馳走になります。長野らしく、りんごの天麩羅が一つ付いていました。初めて頂きましたが、なかなかいけますね。
そして工場へ。
撮影は事務所と入口のみ可能でした。秘密保持契約書というものへの、サインもしましたが、出迎えてくださった、常務や工場長、課長さんなどはにこやかなもの。ここからは写真無しでお伝えしなければいけませんが、とにかくTHE工場でした。ここ駒ケ根工場で全ての製品が作られています。あのガルシアのツアー130シャフトもヘンリク・ステンソンのツアー120もです。ここで、世界一のスチールシャフトが生み出されているのかと感慨深い気持ちになりました。
工場へ入り主に9つに分かれる製造工程を順番に案内して頂きました。大掛かりな機械も必要な為、カーボンシャフトと比べると新規参入が難しいという理由がよく分かりました。あと、ひとつ工程が終わると重量測定をして、基準に収まらない物をはねる。また工程が終わると重量管理をする。何回も何回もそんな重量管理をされていることが印象的でした。そんな重量管理が当たり前で精度の高さを売りにしない所がメイドインジャパンの誇りです。外観検査工程で、わずかな印刷塗装のホコリの侵入により、はねられたシャフトを1本欲しいと思ったワイはホコリまみれのオトコです。
さて日本シャフトさんのオリジナルシャフト以外にも、ゴルフメーカーに依頼されているシャフトが並んでいるのを見受けることができました。PINGのAWTスチールやマルマンマジェスティのカーボンシャフトです。ネクスジェンJB用のカーボンも並んでいるのが見えてうれしかったです。そもそもネクスジェンのアイアン型UTから日本シャフトさんとの共同開発シャフトがスタートしました。開発の方たちは他のメーカーの依頼はコストありきなので、使える素材が始めから限定されることがほとんどだとおっしゃっていましたが、ネクスジェンはいいものはコスト度外視で採用するという方針なので、非常にうれしかったと生き生きと語られているのが印象的でした。ワイもネクスジェンJBのUTのシャフトめっちゃ好きですもんね~。ほんとスチールライクというか、重量帯もあまり存在しない、いいシャフトだと思っています。手前味噌ながら。
さてここで、日本シャフトさんが誇る「モーダス」シリーズのラインナップと剛性分布そして、それに合うウッド用カーボンシャフトについて↓
※ちなみにモーダスはラテン語で「要素」という意味だそうです!
次は駒ケ根工場を後にして伊那市にあるメッキ工程の外注先であるサン工業さんへ。
日本シャフトのメッキは錆びに強いとゴルフ屋さんであれば、だいたいが知る所です。そのメッキの秘密はニッケル×ニッケル×ニッケルの三層ニッケルメッキにクロムメッキという4層構造だそうです。
シャフトのメッキ工程以外ものぞいてきましたが、車の「マツダ」スカイアクティブもこちらの会社さんが支えています。エンジンの燃料噴射口の物凄く細かい部分を顕微鏡を使い手作業でバリ取り工程などを行われていました。日本ってこうして色々な会社に支えられているのかと震えますね。駒ヶ岳が見えるキレイな新社屋で、お土産に信州ワインをまで頂いちゃいました。
そして懇親会がスタートです。
ここからはお酒の力も借りて開発の方へ色々と質問をぶち込んでみようと思いました。
1.池田勇太選手などが使用しているシステム3+とは何か?
→基本設計はツアー125だが熱処理の方法を変更している。
2.ガルシア選手のプロトタイプ「モーダス2G18」とは?
→ツアー130のプロトシャフトのコードネーム
3.片山晋呉選手のシャフト「358-03」とは?
→基本トゥルーテンパーのM10のような特性を好む同選手には7種類ほどプロトを提供した。
→シャフトのステップ無しも要望があって開発してみたとのこと。
→数字は好きな数字じゃないですか?とのことw
4.海外選手の要望はどのようにして聞いているのか?
→今年から1名増員し、2名のツアーレップを雇っている。
5.ヘンリク・ステンソン選手のツアー120(X)は柔らかすぎじゃないか?
→確かにそう思う。TXでもありだと思うが、本人のフィーリングや数値によるものだと思う。
6.ツアー130など海外モデルの印字色が違うものは何?
→一部デザインを変えた物を海外用に出している。中身は同じ。
7.スパインについては?
→スチールに関しては伸ばしや熱処理を繰り返し、均一になると考えているので、印字方向は決めていない。カーボンの方が印字方向を決めていることもありスパインはどうしてもできてしまう。
8.昔フォーミュラBのカーボンにキャンペーンで付いてきたウェッジ用「プロトタイプ」シャフトってあれ何?
→ツアー125の発売前のものです。
9.ウェッジ125、115、105は通常のアイアン用と何が違う?
→球を拾いやすくしてあります。
質問以外に教えて頂いたことは・・・
1.宮里藍選手と池田勇太選手は別格だ。!
→クラブへの理解もすごくあり、感覚を言葉にして伝えることができる。
→池田選手は1グラムの違いを本当に分かる!シャフトは2~3カ月で新しいものに交換するそうです。物凄く感覚が鋭い!
2.肉厚(内の厚み)とステップの幅や間隔、熱処理を変える事で無限にシャフトが製作できるが、これだっという信念を持ってシャフト開発を進めることが、鍵だと思っている。
3.1試合だけ使用してくれた松山英樹選手へのプロトシャフト・・・
夜は更けホテルに戻って、そば焼酎のボトルでヨリーズBarを開催。

次の日のラウンドの事は忘れるほど痛飲!!案の定、朝シャワーを浴びながら泣いていました(笑)
もちろん三日酔いのラウンドとなりましたが、信州伊那国際ゴルフクラブさんはフラットながら、林に囲まれた面白いコースでした。
そんな中でも意外と耐えたゴルフ内容でした(笑)
かわいいトイレがコースに新設されていました。
二日間お世話になりました日本シャフトの皆様、ゴルフパートナー本部の皆様、このようなたいへん貴重な体験をさせて頂きありがとうございました!スタッフのみんなも、ありがとう!