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2017.11.02
10月半ば、ゴルフパートナー本部から私ことさすらいのゴルフ芸人ヨリー藤村(@yory816)に、ある依頼がやって来ました。内容は選抜メンバーで本間ゴルフ酒田工場の見学&新商品勉強会をして、販売プロモーションを考えるというもの。光栄です。今までゴルフメーカーさんへの見学は、ブリヂストンさんの秩父ボールテストセンター見学、ミズノさんの養老工場見学、日本シャフトさんの駒ケ根工場見学、あとうちのお店のスタッフはキャスコさんへの見学などをさせて頂きました。しかし、それらは全て「〇〇を売ったから連れて行って頂ける」というようなインセンティブ的内容のものでした。ですので...今回は何か違うぞ...という空気を感じ取りました。ちなみに選抜メンバーというのは「体験を売る」という視点のエクスペリエンスマーケティングというものを勉強し、SNSでもその存在感を発揮しているゴルフパートナーのメンバー。その「エクスマ」に興味がある方は藤村正宏先生(ヨリー藤村の親戚ではありませんw)のブログへどうぞ→https://www.ex-ma.com/blog/
つまり、これからのゴルフパートナーの方向性が、新しい未来に向いているということを理解しました。「これはただ事じゃないぞ」と少し緊張感も出てきたというのが、正直な感想です。一瞬行きたくないなと思ったのも本音です。(このブログを書くのも遅い遅いwww)ただし選抜メンバーは同じ学び舎で考え方を学んだ仲間達。そしてSNSでも毎日のように絡み合って気心も知れている...絶対おもろいやん。ということで、前泊した羽田空港では、さっそくこんな感じになりました(笑)おまいらホンマに(本間ゴルフだけに)仕事しに来てる?
さて本間ゴルフさんの酒田工場というのは山形県北西部、庄内平野が広がり最上川が流れる港湾都市酒田市にあります。けっこう海に近い場所です。そして「米どころ=日本酒がヤバイ」という小学校高学年以上ならだいたい理解できる数式が成り立ちます。今回の出張は泊まりです。辛口が美味しいというではありませんか。危ない。羽田空港で遊んでいる場合じゃありません。「おいしい庄内空港」までは飛行機で1時間ほど。なんで空港名に「おいしい」と付くのか疑問に思ってしまうのは、私だけではないでしょう→http://www.pref.yamagata.jp/kurashi/kendo/kuko/6020056kuukouaisyoukettei.html
二日酔いの睡眠不足な体で飛行機に乗ると、1時間なんてあっと言う間です。眠り足りません。ちなみに羽田↔庄内はANAで1日4便ほど飛んでいます。空港に到着すると、酒田市にて存在感を示す本間ゴルフさんのパネルがお出迎えです。 テンションがあがってきました。そして本間ゴルフさんスタッフのお迎えで、車に揺られること25分ほど、収穫の終えた田んぼを眺めている間に到着です。
敷地面積は工場とクラブテストセンター(370ヤード×60ヤードの打ちっ放し)を合わせると約5万坪で東京ドーム3.5個分だそうです。ちなみに鉄を溶かす所からクラブ作りを行っていた棟は、現在休眠中です。(いつか復活する...?)工場操業は1981年からで従業員は346名。空港にパネルがあるはずです。酒田市の本間ゴルフです。
では、するすると潜入です。入口ホールにはプロのお馴染み等身大パネルや歴代のゴルフクラブ、シャフト、プロの優勝クラブなどが陳列されています。ゴルフクラブが好きな方は、この入口ホールで半日過ごせると思います。私も時間があれば一点一点写真に収めたかったです。しかしこのメンバーで行って収めてしまうのは、小学生以下がやるようなパネルに絡む絵面です。
おじさんはみんなイ・ボミプロが大好きです。コホン。気を取り直して、展示物の説明です。優勝プロの使用ドライバーとアイアンのヘッドが時系列に陳列してあります。
本間ゴルフが熱意系ホンマとして、ツアープロとの契約を増やし「ツアーワールドTW717シリーズ」を立ち上げたのが2014年。その年に契約プロが13勝。小田孔明プロが日本男子の賞金王に輝いた年です。(現在復活まであと一歩か!?)そして2015年には21勝(うちイ・ボミプロの7勝&賞金王)。2016年も21勝(うちイ・ボミプロの5勝&賞金王、そして谷原プロの3勝&おしくも賞金王にはなりませんでしたが2位!)。2017年は今のところ12勝(このブログを書いている間に永井花奈プロが優勝で13勝!)そして女子の世界ランキングではユ・ソヨンプロが1位。今後も長期政権になりそうなプロです。(そういえば松〇選手がTWのユーティリティを一時期試していたこともありましたよね。その話を聞くの忘れちゃってたじゃないか!)
で、展示されているヘッドなんですけど・・・プロトタイプばっかりやん!!見たこともない形&727と記されているけれど737のプロトだったりとマニア垂涎の展示内容です。例を挙げていきましょう。 ↑梁津萬(リャンウェンチョン)プロのドライバーはベレスC-01なのですが、パーフェクトスイッチ(シャフトを取り替えできる機能)付きのプロトです。
↑キム・ハヌルプロのTW727 455PROTO-RSYと印字されたDR。これはTW737のプロトです。
↑笠りつ子プロのTW727 455PS-CDはこれまたパーフェクトスイッチ付き。ちなみに同プロは球の掴まりに影響する重心角が20度以上の物は全く合わないそう。(近年発売されているドライバーの重心角は平均して約22度。感覚的に20度以下というと一般ゴルファーは掴まらないという印象を受けると思います)
↑また「HIROSHI♡」という刻印が男子プロの物とは思えない岩田寛プロのアイアン。バウンスが少なくペタペタです。入射角が安定しているプロならではの、抜けを重視したアイアンヘッドです。
↑そしてイ・ボミプロのアイアン。黄味がかったダブルニッケルメッキで小ぶりなサイズ。ネックからトップラインにかけては流れるようなセクシーなライン。そして身長のこともあるのでしょうが、手元が低い上質なインパクトを迎えていることを表すフラット目なライ角。シャフトとヘッドの接着の仕方もアップライトに見えないように工夫して組んであるようにも見て取れました。グリップはいつもよく見るツアーベルベットレディーラバーじゃないか!これホンマ(本間だけに②)に使っていたやつじゃないか!?すりすりしちゃうぞ!(オワッテル)
さてこちらの酒田工場には、シーズンオフの期間中のプロ達が様々な課題を持ってやって来るそうです。ウッド類に関してはプロの意見要求を聞き、金型からプロトタイプをいち早く制作し、性能が向上したと認められた部分は、次の市販品へ活かすといった良いサイクルが生み出されています。(金型1種類作るだけでもウン百万かかるそうです!)そしてアイアンに関しては、一種類のヘッド型から10通り以上の形状を作れると言っても過言ではない(無限だと思いますw)研磨技術でプロのシビアなニーズに応えているそうです。それができるここ酒田工場ということです。 その中でも、安楽プロのレッスンを自ら進んで受けて飛距離UPを図ったり、シャットフェイスのトップにスイングを改造したりと、向上心の塊のような谷原プロ。(円熟味を増しているというか、今がほんとに一番レベルが高いのではないでしょうか)同プロはスイングの変化に伴い、ドライバーの好みが以前とはまるっきり変わってきているという話を聞くことができました。具体的には操作できるドライバーから、まっすぐ大きなストレートボールでキャリーを出せるクラブという、世界のトップランカーが打っているような球筋が出せるものへの変化ということです。
そして他の展示内容は、今でも査定でたま~に見かける本間ゴルフ歴代のアイアンヘッド(このへん詳しかったらもっと面白かっただろうな~)やシャフトなど。
シャフトについては1978年日本のメーカーで初めてカーボンを装着したパーシモンを発売したという歴史があります。その時のカーボンシャフトは「アルディラ」社でした。その後は自社生産となり複合素材やチタンを使ったシャフト、4軸8軸というシャフトを生み出していきます。そして「東レ」社製の素材を使用し、それを使用するシャフト専門メーカーと同レベル以上の品質のシャフトが、ここ酒田工場で生産されています。
ふぅ~こうしてブログを書いていて、自分がお腹一杯です。とりあえず「その①」はここまで~。続きもお楽しみに!