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2015.03.09
先週は世界ゴルフ選手権の第2戦、キャデラック選手権が開催されました。
会場はフロリダ州のトランプナショナルドラール・ブルーモンスターコース。
世界屈指の難コースとして知られています。
ワールドランキング上位のトッププロといえど、思い通りにいかないゲーム展開に、かなりイライラしたようです。
2日目のラウンドでは、世界ランク1位のマッキャロイも派手にキレてしまいました。
8番パー5の第2打、2オンを狙って3アイアンから放たれたボールは、左の池に大きく水しぶきを上げてしまいました。
するとあろうことか、手にしていた3アイアンを池に向かって放り投げてしまったのです。
豪快に振りかぶられた3アイアンは、60ヤードほど飛び、さらに大きな水しぶきを上げました。
写真からも分かりますが、ここからグリーンを狙うというのは、かなりシビアな場面ではあります。
ちなみにこの3アイアンはダイバーによって回収され、コースのオーナーであるドナルド・トランプ氏からマッキャロイに返還されました。
まるで何かのセレモニーのような一部始終でしたが、クラブを池に投げ入れるなど、言語道断の許されざる行為です。
おそらくマッキャロイにはPGAツアーから罰金が科されることになるでしょう。
しかしこの行為によってマッキャロイの人気が落ちるとは私は思いません。
機械のような正確なショットを放つマッキャロイも、所詮はヒトの子です。
持っている感情が時に爆発することはあるでしょう。
メンタルトレーニングという言葉もありますが、喜怒哀楽を見せてくれる選手は魅力に溢れています。
国内女子ツアーの開幕戦、ダイキンオーキッドレディースでも、ときめくシーンがありました。
琉球ゴルフ倶楽部の最終ホールは、2オンも可能な短いロングホールです。
最終日は52名のうち、バーディが27、イーグルが1、そしてボギー以上は0という、絶対に伸ばさなければいけないホールでした。
首位のテレサ・ルーから4打離されていた森田理香子は、フェアウェイセンターから5番ウッドで果敢に2オンを狙います。
フォローの風に乗ったボールは、グリーンにキャリーしましたが、奥のカラーまで転がりました。
グリーンからこぼれたとはいえ、10mほどのパターで狙える距離でした。
このイーグルパットが決まれば、まだテレサ・ルーに追いつく可能性は残されます。
しかし無情にも森田のイーグルトライは左に切れてしまいました。
そのときの森田の表情がこちら。
普段はあまり表情を見せない森田ですが、この時ばかりはふくれっ面です。
まだ20代の若い女のコですね。
マッキャロイの行為は決して褒められるものではありませんが、彼らはプレーで観客を魅了するのが仕事です。
私は感情をあらわにしてくれるプレーヤーが好きです。