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2015.05.03
今週の国内男子ツアーは中日クラウンズが開催されました。
民間としては最古の大会で、今年で56回目を迎えます。
会場は愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部和合コース。
私が日進香久山店時代に住んでいた家からは車で5分ほどの、街中にあるゴルフ場です。
何度か門の前は通りましたが、ついにラウンドの機会はありませんでした。
いつかラウンドしてみたいゴルフ場のひとつです。
名古屋ゴルフ倶楽部は難コースといわれますが、総ヤーデージは6,545ヤードと男子ツアーの中ではかなり距離の短いゴルフ場です。
400ヤードを切るミドルホールも多いので、ティーショットでドライバーを持つ選手は多くありません。
18ホールからパー3の4ホールを除くと、最大で14回ドライバーを持つ機会があります。
アマチュアゴルファーの中には、14回とも当たり前のようにドライバーを持っている方が多いのではないでしょうか。
プロを見習って、もう少しフェアウェイウッドやユーティリティでティーショットを打ってみてはどうでしょう。
近年目覚しい発展を遂げているゴルフクラブが、3番ウッドです。
低スピン弾道が打ちやすくなり、もはやドライバー並の飛距離の出るモデルがゴロゴロしています。
ヘッド体積やシャフト長は30年前のパーシモンドライバーと変わらないくらいですから、大きいドライバーと小さいドライバーの2本がキャディバッグに入っていると考えてもいいでしょう。
そういえばかつてフィル・ミケルソンというドライバーをバッグに2本入れてマスターズを制した選手がいました。
低スピン弾道が打ちやすいということは、言い換えればフェアウェイからは球が浮きづらいということです。
確かに15度というロフト角は、フェアウェイから打つには難しいものです。
だからこそティーショット専用と考えて、3番ウッド選びをしてみてはどうでしょう。
ドライバーがチタンヘッドになり、バッグの中で1本だけ極端に大きく長くなりました。
かつてドライバーの重心距離は、アイアンと同程度か少し短いくらいが適正と言われていました。
今時そんなセッティングはありえません。
プロも含め、ほとんどのゴルファーはアイアンより重心距離の長いドライバーを使っています。
そこにはドライバー専用のスイングが求められ、狭いホールなどプレッシャーのかかった場面でミスの元になります。
また長い重心距離は操作性を損ないますから、ここ一番で曲げるショット打ちたいときに、逆球になったり曲がりが大きくなりすぎたりというリスクもあります。
そんな場面ではドライバー並に飛ぶスプーンに活躍の場が与えられます。
私のセッティングを一例に、どんな使い分けをしているかご紹介いたします。
まずドライバーはONOFFの2014年モデル、通称赤オノフといわれるシャローヘッドのタイプです。
これを特注で47インチにして使っています。
ヘッドの投影面積が大きく、慣性モーメントが高いからこそできる長尺仕様です。
ここまで長くなると操作性などというものは存在しません。
以前350ccのXドライブを使っていた頃は、フックもスライスも自由自在で、ドライバーを抑えて打つなんてこともしていました。
パー3を除く14回どころか、長いパー3でもアゲンストであればドライバーをバッグから抜くこともありました。
しかし今のこのドライバーでは、1ラウンドに5回から多くても10回ほどの出番しかありません。
ドライバーを使う絶対条件はいくつかありますが、まず落とし所が見えていること。
ドッグレッグなどのセカンド地点がブラインドになっているホールでは、ドライバーを持つことはありません。
もうひとつは左に打ち出しやすいロケーションであること。
私は基本的に右に曲る球を打ちますから、左から林がせり出しているなどのプレッシャーがあると、まっすぐ飛び出てそこからスライスして右の林、というトラブルに巻き込まれてしまいます。
もちろん右が広いほうが安心できますが、右サイドが開けている必要はありません。
ティーグラウンドに上がって少しでも不安を感じれば、次のクラブに持ち替えます。
フォーティーンのゲロンDフェアウェイウッドです。
ヘッド体積は230cc、長さは44インチと出始めのころのチタンドライバーと変わりません。
それでいてロフトが13度あり、バックスピン量は少ないですから、いわゆる“高打ち出し低スピン”の飛ぶ弾道が得られます。
そして重心距離は35mmですから、操作性にも優れています。
確かに47インチのドライバーほどは飛びませんが、昔使っていた350ccのドライバーと飛距離性能に遜色はありません。
ドライバーよりこのブラッシーを持ってティーグラウンドに上がる回数のほうが多いのも当然です。
ティーグラウンドにドライバーを持っていかないと白い目で見られる、そんな時代もありましたが、今は決してそんなことはありません。
ブラッシーやスプーンを持つことは、積極的な攻めであると言えます。
今後はこうしたジャンルのクラブがもっと増えていくことでしょう。