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2015.03.25
先週開催された国内女子ツアー・T-POINTレディスは、6ホールに及ぶプレーオフの末、31歳の飯島茜が4年半ぶりの優勝を飾りました。
1時間半を超える長丁場のプレーオフは、ツアー史上最長時間を記録しました。
生放送だったテレビ中継は最後まで放送することが出来ませんでしたが、無料のインターネット中継でプレーオフを最後まで見守ることが出来ました。
情報化社会になり、ゴルフの中継も少しずつ姿を変えていくことでしょう。
さてT-POINTレディスの開催されたゴルフ場は、佐賀県にある若木ゴルフ倶楽部です。
難度の高いゴルフ場で、アンダーパーはわずかに6人でした。
放送をごらんになっていた方は、池の絡む17番や18番の映像を見て、その難しさを感じてもらえたのはないでしょうか。
このゴルフ場の設計はデズモンド・ミュアヘッド。
スコットランド出身で、大学では建築学や造園学を学びました。
昨年松山英樹が優勝したメモリアルオープンの開催されたミュアフィールドビレッジや、女子メジャー第1戦・ANAインスピレーション(昨年までのクラフト・ナビスコ選手権)のミッションヒルズが代表作です。
日本で彼が設計したコースは全部で10コースあります。
ニューセントアンドリュース (栃木県)
太平洋クラブ佐野ヒルクレストコース (栃木県)
セゴビアゴルフクラブインチヨダ (茨城県)
アバイディングゴルフソサエティ (千葉県)
オークビレッヂゴルフクラブ (千葉県)
芝山ゴルフ倶楽部 (千葉県)
ブリック&ウッドクラブ (千葉県)
富士クラシック (山梨県)
新陽カントリークラブ (岐阜県)
そしてこの若木ゴルフ倶楽部です。
関東のゴルフ場が多く、私もほとんど行ったことがあるところばかりですが、どこのゴルフ場にもいい思い出はありません。
きっと皆さんもそうではないでしょうか。
ミュアヘッドは芸術家です。
彼の設計するコースは建築物であり、様々な手段を用いて自らのイメージを具現化します。
この若木ゴルフ倶楽部は、酒井田柿右衛門の有田焼をテーマにしたゴルフ場です。
おそらく非対称で乳白色の余白が、18番をぐるりと囲む池に具現化されているのでしょう。
そんなイメージで設計すれば、当然コースの難度は増すでしょう。
その難しさに苦悶の表情を浮かべるのではなく、コースを芸術品として鑑賞することを楽しんでみてください。