<ダイキンオーキッドレディス 事前情報◇28日◇琉球GC(6,558ヤード・72)>
2017年の「ヨネックスレディス」で初優勝を挙げた青木瀬令奈。2月8日に25歳となった18年は、新たなチャレンジに挑む。
「目標を達成できたいい年」からさらなる飛躍へ。今年は装い新たに臨む。これまで6年間契約したウェアメーカーを離れ、ニューバランスと契約を結んだ。「25歳というのは人生において分岐点の一つだと思っています。そして、これから現役でどれだけできるかといったら、できて10年くらいだと思います。その残りの競技人生を考えたときに、今年は新しいことに色々チャレンジしてみよう、と」。ウェアとともにマネジメント事務所も変えて心機一転を図った。
シューズもウェアも両方お気に入りだというニューバランスに身を包んだ青木。やはり周りは驚いていたという。「変わったね、と結構いわれました。スポーツ感があるウェアなので“そのままジムに行けるね”とかいわれたり。少しは新生・青木瀬令奈を見せられたかなと思います(笑)」。
ウェアだけでなく節目のタイミングでスイングも変更した。これまでのアップライトに上げて上から落としてくるいわゆる“逆ループ”の特徴があるスイングは、大西翔太コーチいわく「体が大きくなく体力も強くなかったため、位置エネルギーなどをうまく利用した体力の弱さを補ったスイングだった」。
だが、昨年オフから取り組んだトレーニングの成果が出て、コーチとしても納得のフィジカルに。そこで、オンプレーンに上げて下ろす、より“シンプル”なスイングへと変えた。バックスイングの際、左手首が甲側に折れてしまう元々の悪癖も修正。オフでの取り組みは順調で、大西氏も「いいかたちになっている」とうなずく。
ここまで大きく変更したのも、18年は節目の年であるとともに、目標への大事なシーズンだからだ。「2020年の東京五輪に向けて、世界ランクなどの選考方法を考えると大切な一年になると思います。それも含めて今年は複数回優勝をしたいですね。去年もいい年でしたが、今年はもっといい年にしたい」。結果の求められるシーズンへ、準備は整った。
(文・秋田義和)
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