「ダイキンオーキッドレディス」で開幕した2018年の国内女子ツアー。ツアープロコーチの辻村明志氏が会場で見ていて「気になった!」という選手のスイングにどこよりも早く解説してもらった。
【連続写真】3コマ分コンパクトになった森田理香子の新スイング!
第4回は森田理香子。開幕前、4スタンス理論を提唱する廣戸聡一氏の道場に通い、「新しいことをしていかないと進化できない」と作り上げたスイングとは。
辻村氏はスイングを一目見て「いい感じになったね」と状態の良さを感じた。「大振りをしなくなった、という印象です。去年まではトップがオーバーでクロスしていたのが、3コマ分くらいコンパクトになりました。手元が顔に近くて手元とクラブが出て行く。ポジションごとの収まりが良くなった」。大振りしなくなったことで、下半身と腕との連動のズレが激減した。
コンパクトになったことで、いいリズムで打てるようになったというメリットも。「良いタイミングで打てていますね。これまで力の入るタイミングがまちまちだったのですが、今は力みが見えないのもいいところです。今はダウンスイングでの力みが見えない。究極はボールを捉えてから力が入っても遅くないのですから。 アドレスから迷いがない感じがにじみ出ています。あとは試合で不安を取り除いって欲しいですね」
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、比嘉真美子、藤崎莉歩、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
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