石川遼にとって、2018年は米国から日本に戦場を移して迎える新たな1年。4月12日(木)に開幕する男子ツアーの国内初戦「東建ホームメイトカップ」も目前に迫っている。
「調子は悪くない。いい感じでやれている。練習もハードにやっているので、ここからもう一段階、もっとよくなると思う」と自身も楽しみにする新シーズン。ジャパンゴルフツアー選手会会長、さらには日本ゴルフツアー機構(以下JGTO)の副会長に就任した今年は、入る熱がひときわ強い。
「ファンの皆さんに喜んでもらうこと。これは、必ず選手に返ってくる」。もとより、自身の活躍でギャラリーを楽しませることもモチベーションのひとつと語っていた石川だが、今年はその言葉が深みを増した。「ファンの皆さんに喜んでもらえることが、トーナメントの認知に繋がる。それは、スポンサーさんに満足してもらうことにもつながる。ファンのためを第一に考えることは、必ず還元される。そういう空気を選手たちの間に作っていくことが一番の課題」と、今の国内男子ツアーに足りないものを語る。
今年はツアーで1試合減、年間で25試合となった。賞金総額も8793万円減の35億775万円に。「スポンサーさんに頼めば、もしかしたら試合をやってくれるかもしれない。でも、それではお互いにWIN-WINではない。テレビの番組だって一緒ですよね。視聴率が高いからスポンサーさんもCM枠を買うわけで。ファンの皆さんに、どこまで感謝の気持ちを持てるか。色々なかたちで感謝を伝える方法を実践していかなければと感じた」。
自身の完全復活を目指すと同時に、ツアー再起のため“ファンを楽しませたい”という思いも加わり、より一層「勝利」への思いが強まる。名実ともにツアーを担う立場となった今年は、プレーヤーとしての石川遼をこれまで以上に成長させるに違いない。
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