<マスターズ 初日◇5日◇オーガスタ・ナショナルGC(7,435ヤード・パー72)>
松山英樹の今季海外メジャー初ラウンドは、不満のラウンドとなった。1バーディ・1ダブルボギーの「73」。1オーバーの29位タイでホールアウト。首位とは7打差。順位的にもそこまで悪くないが、取り組んでいることが実を結ばない状況に歯がゆさが残った。
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練習日から不調と話していた松山。「いろんなことをしましたよ」と改善に努めた。その成果もあって、この日はティショットこそフェアウェイをキープするが、バーディチャンスにつけることができない。4つのパー5もすべてパーと、スコアを伸ばせる状態とはほど遠かった。
2番パー5では2オンに成功するも、3パットのパー。8番パー5ではティショットこそミスしたが、3打目を3メートルに寄せた。ところがこれも外してしまう。微妙な距離のパーパットを決めても、バーディとなると、とたんに決まらない状況。13番パー5でも2打でグリーンに届かせるが、そこから3パットのパー。フラストレーションがたまっていく。
最初にスコアが動いたのは14のパー4。ティショットをフェアウェイ真ん中に運ぶと、ピンを狙ったボールは無情にもグリーン左奥のラフへ。ライが悪いなか放ったボールは下り傾斜に乗ってスピードを上げて、気づけば20メートル以上もグリーンを滑り落ちる。パーパットは3メートルオーバー。返しのボギーパットも外してダブルボギーを喫した。
その後はパーを重ね、18番パー4では169ヤードのセカンドショットをピン左3メートルにつけて、この日初バーディ。「(18番で)やっと開幕しました」と、思い通りにいかないラウンドを振り返り、苦笑い。「アイアンもパットもダメ」と嘆きしか出てこなかった。
ラフや林のプレッシャーが少ないオーガスタ・ナショナルGC。「ティショットはフェアウェイにいっているけど、それ以外は全然ダメ」と原因究明に練習場に向かうと思いきや、「帰ります」の一言。決して悪い位置ではないため、明日は午後スタート。松山流の調整を積めば、一気に上位浮上もまだまだ可能な雰囲気だ。
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