<KKT杯バンテリンレディス 初日◇13日◇熊本空港カントリークラブ(6,428ヤード・パー72)>
葭葉ルミが3アンダーで単独首位発進を決めた「KKT杯バンテリンレディス」初日。その裏で実力者たちが軒並み出遅れた。
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昨年大会でプレーオフの末に破れた上田桃子は、4オーバー・63位タイ。「今日は熊本の人にいいところを1つも見せられなかった。ショットの縦の距離が合っていませんでした。その分、しっかり打とうとすると横にぶれる。チャンスが3回しかなく、1回も入らないんじゃしょうがないですね」。何度も回った勝手知ったるコース。マネジメントはできても技術的な部分で躓(つまづ)いた。
「もどかしい気持ちでしたが、なんとかベストは尽くしたかった。ちょっとでも良くなるように修正して、明日はピンを差すようなショットを打てるように頑張りたい」。昨年のリベンジに向けては厳しい位置となったが、残り2日、集まる大ギャラリーに少しでもいいところを見せたいところ。
その上田に競り勝ち、優勝した西山ゆかりも5オーバー・73位タイと大きく出遅れ。「グリーンも固くなっていましたし、それを踏まえても思ってたより固かったところがあったりして。対応力が足りなかったですね」。何ともいえないプレッシャーもあった。「今日は気持ちも普段どおりじゃなかった。明日は自分らしくいきたい」と話した。
熊本が生んだショットメーカー・笠りつ子も6オーバー・85位タイと予選突破が苦しい状況。「ショットがいまいち乗らなくて、3パットも2回してしまいました。ここのコースが難しいのは分かっているし、グリーンが固いのも理解しているのですが、その中でスコアを上手くまとめられなかった。今日こんなスコアなので、あとは上に行くだけ。一打一打集中していきたい」と元気印は切り替えた。
元世界ランク1位でツアー屈指の実力者・申ジエ(韓国)も5オーバー・73位タイとらしくない位置に。「ちょっと傷ついています。先週痛めた足首が今日もちょっと良くなくて、気を奪われてしまい安定したプレーができませんでした。2年前に地震もありましたし、素晴らしいプレーをしたかったので残念です」と肩を落とした。
その他にも、2014年にアマチュアで今大会を制した勝みなみが2オーバー・26位タイ。今大会で1度もトップ10を外したことのないイ・ボミ(韓国)やキム・ハヌル(韓国)、宮里美香が3オーバーの39位タイ。横峯さくら、有村智恵が4オーバー・63位タイ。開幕戦の覇者イ・ミニョン(韓国)、今大会2勝の李知姫(韓国)が5オーバー・73位タイと大きく出遅れている。また、「80」を叩いた今季2勝のアン・ソンジュ(韓国)は、ホールアウト後、首痛のため棄権している。
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