<日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 事前情報◇7日◇宍戸ヒルズカントリークラブ(7,384ヤード・パー71)>
国内男子ツアーでも特に難易度が高いことで有名なあのホールが、今年はモデルチェンジする。今月31日に開幕する国内男子メジャー第2戦の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」の大会記者会見が同コースで行われ、今年の見どころなどが大会主催の日本ゴルフツアー機構(JGTO)から発表された。
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メジャーにふさわしい厳しいコースセッティングで有名な本大会だが、今年のキーワードは「アグレッシブに攻めさせる」。もっとも注目されるのは、昨年大会で最難関ホールとなった17番パー4だ。
481ヤードと距離も長い上に、フェアウェイが狭く絞られ、グリーンの手前と右サイドには大きな池。グリーン左サイドにもクリークが流れ、選手の行く手をとことんさえぎるモンスターホール。昨年は4日間の平均スコアが「4.723」。簡単なパー5ほどの平均スコアをたたき出した。
緩く右ドッグレッグしている同ホールは、右サイドがOB。OBを嫌って左サイドに打っても、ひとたびラフにつかまれば、池の効果もあってグリーンを狙えずレイアップが多発。終盤のホールでパーセーブがやっと、という状況は大会の盛り上がりにも関わってくるだけに、今年はここにメスを入れる。
昨年大会3日目には、単独首位のトータル10アンダーでこのホールを迎えたアンジェロ・キュー(フィリピン)が、ティショットを右のOBに打ち込みトリプルボギー。一気に3打落とし、首位タイに落ちたのは記憶に新しい。
今年は右のOBをラテラルウォーターハザードに変更。左右のラフの長さを短くし、ラフからでもグリーンを狙わせる設定に変更する予定。大会のコンセプトが「アグレッシブ」なだけに、選手の技術を引き出す設定に変わる。
17番だけでなく、大会期間中は5ホールで日によってティグラウンドを変えたり、同じティグラウンド内でもティマークの位置を移動するなど、選手の対応力を引き出す試みも行われる。世界にも通用するチャンピオンコースが、細かな調整でさらに迫力あるコースに変貌を遂げる。
また、今年は大会アンバサダーも設置。SNSで発進力を持つ女性を登用し、大会の告知やPRにも力を入れる。世界へと通じる大会に向けて、JGTOの変革が進んでいる。
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