<RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 3日目◇26日◇芥屋ゴルフ倶楽部(7,151ヤード・パー72)>
この日、最終組に登場した25歳の大堀裕次郎と24歳の出水田大二郎。ツアー初優勝に向けて大事なラウンドだったが、同組で回った去年の賞金王の池田勇太が順調にスコアを伸ばすなか、2人ともにスコアを崩す不本意な1日となった。
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今大会中、スタートホールの選手紹介時に選手の希望曲が流れる演出が行われているが、その曲をこの日から「六甲おろし」に変えた熱烈な阪神ファンの大堀。決勝ラウンドでの最終組の経験もあり、11アンダーの単独首位から“颯爽”とティオフしたが、前半は我慢のゴルフを展開。9番でようやくバーディを奪うも、「ショットがあまり良くなかった。後半はパターも打てなくなって」と、後半の12、13番と15、16番で2回の連続ボギーを叩いてしまう。その後、17、18番での連続バーディで盛り返したがスコアを1つ落とし、トータル10アンダーの3位でフィニッシュした。
一方、9アンダーの2位から出た“決勝ラウンド最終組デビュー”の出水田。スタート前には「(昨夜は)グッスリ寝られたし、緊張は無い」と言っていたものの、前半を1バーディ・1ダブルボギー・1ボギーの“38”、後半を3バーディ・1ダブルボギー・2ボギーの“37”でホールアウト。スコアを3つ落としトータル6アンダー、順位も13位タイに後退。「普段のスイング、自分のゴルフができなかった。緊張していたのかもしれない」と悔しがった。
その2人と一緒の組でラウンドしたのが、去年の賞金王でツアー通算16勝を誇る池田。スコアメイクに苦しむ2人とは対照的に、前半4バーディ、後半を2バーディ・1ボギーで回り、トータル13アンダーの首位タイとする貫禄のプレーを披露した。ツアー通算16勝を誇る先輩からのプレッシャーについては、2人ともに「特に感じなかった」と言うが、そのプレーについて聞くと口を揃えたのが、“アプローチなど小技の凄さ”。緊張から自分のゴルフができなかった出水田は、「ルーティンやペースなどもスムーズで、普段通りのゴルフをしているように見えた」と感じたという。
とはいえ、ラウンドはあと1日残っている。苦しみながらも3位と粘り、最終日も池田、上井邦裕との最終組に残った大堀は、「(首位の2人まで)まだ3打差なので明日もうひと頑張りしたい」と、逆転でのツアー初優勝への希望を口に。また、「こういう経験を早目にできたのは今後に生きる」と前向き発言の出水田も、「優勝は厳しいかもしれないが、1打でもいいスコアを出したい。10アンダー以上を目指す」とこの日のリベンジを誓った。
体格や能力などのポテンシャルは、関係者も太鼓判を押す2人。この日の池田とのラウンドでの刺激や経験は、共にまだ手にしていないツアーでの勝利に繋がる架け橋の1つになるに違いない。
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