<関西オープン 事前情報◇15日◇小野東洋ゴルフ倶楽部(7,124ヤード・パー72)>
片山晋呉が練習場で入念にパットの感触を確かめていた。だが、その姿から少し違和感を感じる…。理由は、手にしているパター。普段使用している長尺パターではなく、通常の長さのパターを握っていたからだ。
【写真】あまりにもダンディにサングラスを装着する片山
はじめこそ、「長尺に慣れてるからな〜」とこぼす場面も見受けられたが、徐々に感覚を思い出すと、カップインする球が増えていく。そして、 普段使用している長尺パターに加え、オデッセイの「EXO インディアナポリス」と「オーワークス ツーボールファング レッド」の通常パター2本を携え、練習ラウンドへと繰り出していった。
アウト9ホールを回った後、今回の試みについて聞くと、「先週からこの長さのパターを使おうと思っていた」と語った片山。その真意については、「うーん、使える気がしたんだよね」と煙に巻いたが、「いい感じだから、(試合でも)使えるはず」と手ごたえを感じた様子だ。
今季の片山は、出場4試合すべてで予選を通過。最低順位は「中日クラウンズ」の23位で、すべての試合をアンダーパーで終えるなど、抜群の安定感を誇っている。しかし、部門別データを見ると、平均パットは「1.7843」の50位。ほかの数値に比べ、少し見劣る。ここにメスを入れるためなのか、ラウンド後もさまざまなパターを手に取り、一つひとつ感触を味わっていた。
実戦投入については、「まだ分からない」と語るにとどめたが、「明日の練習ラウンドで使って決めようと思う」と開幕前日を“最終試験”の場にすることを明かした。2010年から長尺、中尺パターをメインで使用し、自身でも「いつぶりかな。(試合では)1年位は使ってないよね」と語る通常パターが、今季初優勝への切り札となるのか。初日のグリーン上。片山がバッグから抜くパターは、果たして?
<ゴルフ情報ALBA.Net>