<ダンロップ・スリクソン福島オープン 初日◇21日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(6,961ヤード・パー72)>
国内男子ツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」初日が行われ、小林正則が1イーグル・9バーディ・3ボギーの「64」をマーク。8アンダーでデービッド・オー(米国)に並び、首位発進を決めた。
熱戦!男子ツアー夏の陣が始まる…ダンロップ・スリクソン福島オープンLIVEPHOTO
「まぐれでしょ!」。クラブハウスに戻った小林は、報道陣を見つけると開口一番こう言って茶化した。しかし表情は充実感にあふれる。それほど、この日のラウンド、特に終盤のプレーは圧巻だった。
前半で1つ伸ばした小林は、11番もバーディ。12番はこの日3つ目のボギーとなったが、その後が圧巻だった。
13番でカップ左6mのバーディパットを沈めると、怒涛の5連続バーディ。さらに最終18番のパー5では、5番アイアンで放ったセカンドショットが、トップしたもののグリーン最上段からコロがって戻り、ピンそば2mの位置へ。難なくイーグルを奪って、一気に首位に浮上した。
大会開幕前には「このコースは苦手。スコアの伸ばし方が全然分からない!」と嘆いていた小林。これまでの4大会はすべてに予選落ちだっただけに、そう思うのは無理もない。さらに4年間の優勝スコアは16アンダー、24アンダー、25アンダー、22アンダーとハイスコア。「信じられない。なんでみんなあんなに伸ばせるのか…」と不思議だったという。
それが一転、今年は8アンダー。それでも“トラウマ”の根は深いようで「やっぱり苦手」と笑う。だが「ちょっと嬉しかった。俺にも出せるんだ」と本音もこぼした。
2戦前の「〜全英への道〜 ミズノオープン」は、惜しくも優勝を逃したものの2位タイ。前戦の「日本ゴルフツアー選手権」も28位タイと、直近2試合は納得のいく結果を残せている。それだけに「(本調子には)まだまだだけど、勇気を持って打てている。深く考えることなくスイングができている」と自信を取り戻しつつある胸のうちも明かした。
「こういうスコアが出ると気分がよくなる」。得意コースに変わった…と言えるよう、2日目もバーディを積み重ねる。(文・間宮輝憲)
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