「アース・モンダミンカップ」を終えて1週間のオープンウィークに入っている国内女子ツアー。前半戦の成績をスタッツを見ながら振り返っていきたい。
アマチュア時代にレギュラー優勝〜カップを掲げる15歳の勝みなみ
2018年から導入された「バウンスバック率」。ボギーかそれより悪いスコアで上がったホールの直後のホールで、バーディかそれよりいいスコアをマークする確率、のことで、バウンスバックの意味=すぐに回復する、立ち直る、を指しており、”悪い流れから立ち直る力の強い選手の指標”として、米国男子ツアーなどでは以前から採用されている。
米国ツアーではブルックス・ケプカが2016、17年と2年連続での年間1位を獲得(16年/28.77%、17年/28.10%)。90年代以降で、30%を超えた選手は、フィル・ミケルソン(94年/30.00%)、ブルース・リツキー(94年/31.78%)、ジョン・デーリー(04年/32.62%)、ダン・フォースマン(05年/30.30%)らがおり、00年のタイガー・ウッズは36.51%と驚異的な数字をたたき出している。近年では15年のジェイソン・デイ(34.44%)がウッズに次ぐ数字を記録している。
さて、国内女子ツアー前半戦のスタッツを見てみると、バウンスバック率1位はルーキーの勝みなみ(24.0876%)。バーディー数1位(189)、平均バーディー数3位(3.5660)と、“バーディを獲れる選手だけに当然?”と思うかもしれないが、ボギーを打てば必ずといっていいほど、集中力を揺さぶられるだけに、「プレー中に怒ったりもしますが、すぐに忘れてしまうタイプなんです。小さいころから、母からも“いい性格をしているね”といわれます(笑)」という切りかえの早さが、このスタッツの良さにあらわれているか。
前半終了時のバウンスバック率上位20名は以下のとおり。
【バウンスバック率(%) ※()内は出場試合数/ラウンド数】
1位:勝みなみ/24.0876(17試合/53.0R)
2位:テレサ・ルー/24.0000(13試合/42.0R)
3位:菊地絵理香/22.4138(16試合/47.0R)
4位:永峰咲希/21.6000(16試合/48.0R)
5位:青木瀬令奈/21.3793(16試合/46.0R)
6位:ジョン・ジェウン/20.8000(15試合/45.0R)
7位:鈴木愛/20.3704(11試合/34.0R)
8位:アン・ソンジュ/20.2532(13試合/38.0R)
9位:渡邉彩香/20.0000(16試合/39.0R)
10位:イ・ミニョン/19.7183(10試合/29.0R)
11位:上田桃子/19.6078(15試合/45.0R)
12位:ペ・ヒギョン/19.5122(15試合/46.0R)
13位:キム・ヘリム/19.4444(10試合/27.0R)
14位:大城さつき/19.2593(16試合/46.0R)
15位:川岸史果/19.1667(14試合/40.0R)
16位:比嘉真美子/18.9474(16試合/49.0R)
17位:葭葉ルミ/18.5841(15試合/40.0R)
18位:姜秀衍/18.4783(13試合/30.0R)
19位:フェービー・ヤオ/18.3673(14試合/42.0R)
20位:小楠梨紗/17.7515(17試合/45.0R)
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