<長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 事前情報◇4日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(7,178ヤード・パー72)>
2014年、松山英樹も出場した「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」で同年の賞金王となる小田孔明との3ホールに渡るプレーオフを制して優勝した石川遼。4年ぶりの出場となる今年の仕上がりについて「今の方がいい球を打てている」と断言した。
【写真】石川遼の優勝にミスターも絶賛!
優勝したとき以来の出場に「4年経ちましたが、自分の中ではディフェンディングのつもりです。連覇を目指して頑張りたい」と意気込む。一方で優勝したときのイメージで、という感じでは無いとも。「4年経ちましたし、良くも悪くもイメージを頼りに、という感じではないですね。コースは4年前の方が難しかったですし、今週は雨も多いのでコンディションも違う。ただ、空気感とか雰囲気は4年経ってもいいものを感じています」。久々に対峙するコースへの変化に対応することが1つ今週のカギとなりそうだ。
取り組んできたスイング改造の成果は着々と現れているのも、石川をその気にさせる。2週前の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」では惜しくも優勝を逃したが3位タイ。そして成績以上にショットへの手応えがあった。
「今も福島と同じ感じでできています。これが続いていけばこれまで自分がたどり着けなかったところにいけると感じています。今まで10回打って1回打てるか打てないかだった球が今では5回くらいできるようになってきた。世界のトップは9回くらい打つのであれですが、自分の次元では進んできていると感じます」
特に「9年前のような球が打てている」と成長を感じるのが縦のスピンが増えてきたこと。「09年くらいの勝った大会を振り返るとまっすぐの球筋かフェードをよく使っていました。ただ、ここ5年くらいは小手先のフェードしか打てていません。違いは縦回転の量。最近のフェードは縦のスピンが入っていないんです。だからピンを差す球が打てていなかった。それが福島では打てました。しっかり縦が入って、サイドスピンが減っています。優勝した4年前よりも今の方がいい球を打てています」。ラインをしっかりと出せてボールが止まる。だからアグレッシブなゴルフでチャンスにつけられていた。その感触がよみがえりつつある。
「今週は雨で柔らかいコンディションなのでスコアが伸びると思う。たくさんバーディを獲っていきたい」。取り戻しつつあるショット力に手応え十分。東北で見せた切れ味鋭いアイアンが北の大地でも冴え渡れば、“連覇”が見えてくる。(文・秋田義和)
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