<ニッポンハムレディスクラシック 事前情報◇5日◇アンビックス函館倶楽部 上磯ゴルフコース(6,378ヤード・パー72)>
田中秀道、谷口徹、上田桃子といった日本のトッププレーヤーのバッグを担ぎ、近年はイ・ボミ(韓国)のエースキャディとして2年連続の賞金女王に貢献した福の神を伴って、三浦桃香が反撃の後半戦に突入する。
【写真館】三浦桃香 この満天スマイルを後半戦も見せる!
明日開幕する「ニッポンハムレディスクラシック」前日。悪天候により9ホールに短縮されたプロアマ戦を終えて、決意を固めた雰囲気をまとい報道陣の前に姿を見せた三浦。「きっとうまくいくと思っています」と、自分にいい聞かせるように表情を引き締めた。今季はルーキーシーズンとしてツアー参戦。同時に昨年失敗したプロテストにもチャレンジしていたが、先週の2次で敗退した。「調子は悪くないのですが、かみ合っていません」と、結果が出ない現状を分析する。
前半戦では優勝争いも経験し一躍脚光を浴びたが、その後は安定した成績を残せていない。さらに追い打ちをかけたのがプロテスト敗退だが、今週はこの負の状態にピリオドを打つと気を吐いている。そんな三浦を今週支えるのは、春先にボミと同組となった縁で、三浦のバッグを担ぐことになった優勝請負人の清水重憲氏だ。
練習日を含めたこれまでのタッグ3日間を振り返り三浦は、「勉強させてもらっています。試合前の練習方法とか、いろいろと教えていただいています。初心に戻って練習することが大事だと分かりました」と、新鮮な気持ちで再びやる気スイッチが入った。「いい1週間になると思います。きっとうまく行くと思う」と、言葉にも自信をのぞかせている。
ルーキーの三浦にとって、開幕戦からの連戦で肉体的、精神的疲労がたまっているのは容易に想像できる。長いシーズンを送る上で大事なのは力配分。そこで清水氏が三浦に話したのが、「調整方法」だという。「アマチュアからプロになったばかりだと、調整方法が1番難しいと思います。経験がないと、初めてのコースばかりですから、コースのことばかり見てしまいます。そうではなく、トッププロはいろいろと調整方法を試しているというようなことを話しています」(清水キャディ)と、目の前に見えるものに集中するのと同時に、そこに入る前の調整方法などにも言及しているという。
「すごく優しく教えていただいているので、それに応えて私も頑張りたいです」と、初タッグで結果を残したい気持ちが強い三浦。2週後の「センチュリー21レディス」でも再タッグを組む予定で、「それまでに課題を出して、どう変わったかを見てみたいですね」と、清水氏も楽しみだという。賞金王、賞金女王から学んだ勝利の方程式と三浦のはじける若さが組み合わさった結果、どんな化学反応が起きるのか。(文・高桑均)
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