<センチュリー21レディス 事前情報◇19日◇瀬田ゴルフコース 西コース(6,518ヤード・パー72)>
5月に行われた「リゾートトラストレディス」以来、約2か月ぶりに日本ツアーに出場するアン・シネ(韓国)が、この2か月間で以前のスイングに戻したことを明かした。
【連続写真】セクシー・クイーンはスイングを原点回帰
「元々パワーがある方ではないので、少しでも高めよう」とシネはオフに飛距離性能を高めようとスイングを改造。2月からシーズンが開幕している4月までは約2か月間に渡る入念な合宿を行い、ジャスティン・トーマス(米国)のように、ヒザの上下動を使って地面反力を利用して飛ばすスイングへと変化させた。
だが、踏み込んだタイミングでジャンプアップし、パワーを最大限に活用するスイングは諸刃の剣だった。練習では飛距離が伸びても、いざ試合となると「緊張した状態では、上下動を利用するとダウンスイングからタイミングが合わなくなってしまっていて、右に行ったり左に行ったりとコントロールできなくなっていました。それを修正しようとしてさらに狂う悪循環になっていました」と本来の正確性を失った。
結果、日本ツアーでは4試合に出場して3試合で予選落ち。唯一予選を突破した「中京テレビ・ブリヂストンレディス」も39位タイと成績は振るわなかった。また、リゾート-のあと出場した韓国ツアーでも成績は上がらず、コーチと相談して元のスイングに戻すことを決断した。
戻してからは上々のようで、18日(水)のプロアマでもショットは安定しており、「今年の試合の中で一番良い状態で臨めそうです」という言葉まで引き出した。また、「プロアマで回った感じだとコースとの相性も良さそうだと感じました。いい結果につなげられそうです。しっかりと取り組めば、予選突破以上の成績も出せると思います」と口はなめらかだ。
6月末に行われた第1回リランキングでは82位に沈み、9月までの出場資格を得ることはできなかったセクシークイーン。本来の安定性を取り戻し、9月末に行われる第2回リランキングに向けて上位フィニッシュを目指す。(文・秋田義和)
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