<CAT Ladies 事前情報◇16日◇大箱根カントリークラブ(6,704ヤード・パー73)>
今週の国内女子ツアーは17日(金)に開幕する「CAT Ladies」。3日間にわたり神奈川県の大箱根カントリークラブを舞台に熱戦が繰り広げられる。
【写真】お気に入りウェアにご満悦の三浦桃香
今回も米国出張から帰国したばかりで時差ぼけのデータ好き記者Aに替わり、『松坂世代』の1人、あだ名は“漢(おとこ)”の記者Mが優勝者を大胆予想する。
■イ・ボミの復活優勝が記憶に新しい
1997年に「新キャタピラー三菱レディース」という大会名で、静岡県のグランフィールズカントリークラブを舞台に初開催。第2回大会からは大箱根カントリークラブで実施されている。2008年に現名称に変わり、今回が22回目の開催となる。
昨年はイ・ボミ(韓国)が2連覇を達成。本調子とはいえないなか臨んだ大会で、280日ぶりの優勝を果たし、2017年シーズン唯一となる勝ち星を挙げた。
今回は現在賞金ランク1位の鈴木愛が右手首痛で欠場することが発表。また2位の成田美寿々や3位の比嘉真美子、先週優勝の黄アルム(韓国)も出場せず、出場選手は96名を予定。通常の大会よりも少ない人数で争われることもあり、どの選手にとってもタイトル獲得のチャンスといえる。
■黄金世代とプラチナ世代
そこで記者Mが今週のポイントとしてみているのが、“世代間抗争”。ずばり『黄金世代』VS『プラチナ世代』という構図だ。
1988年4月2日〜89年4月1日までに生まれた選手達の総称で、現在、そして今後ツアーをにぎわすと期待される世代が『黄金世代』。勝みなみ、新垣比菜、小祝さくら、原英莉花ら、将来を嘱望(しょくぼう)される選手が揃い、今も各大会で1人は話題を提供している状況だ。
一方のプラチナ世代は、現在の高校3年世代のことを指す。「大東建託・いい部屋ネットレディス」で堂々の優勝争いを繰り広げた安田祐香(滝川第二高3年)や、現在日本アマチュアランク1位の西村優菜(大阪商業大高3年)らを擁する注目の世代だ。来年プロテスト受験という選手達だが、すでにその存在感は際立っている。
そして現在、霞ヶ関CCで行われている「日本ジュニアゴルフ選手権競技」ではそのプラチナ世代が、ジュニア日本一の称号を目指し、白熱のプレーを続けている。
■勝みなみ、新垣比菜に続くのは…
もちろん、今週直接試合をするわけではないが、今後、プロトーナメントで激しい戦いを繰り広げるであろうこの世代。
黄金世代からの「私たちも負けちゃあいられない」…という声が聞こえたわけではないが、ここ箱根で『黄金世代』が優勝となれば、次代を担う選手の活躍をあちらこちらで耳にする、ワクワクな一週間となるだろう。
原、新垣、小祝のほか今大会には三浦桃香、河本結、小倉ひまわり、高橋彩華、吉川桃、大里桃子、吉本ひかるが出場。今回出場するこの世代の選手でツアー優勝経験をもつのは新垣のみ。高校生でツアー制覇を果たした勝や、新垣に続く選手の登場なるか?
「松坂世代」という肩書を担いながらも、松坂大輔とは一度たりとも対戦経験がなく、万年地方予選1回戦で敗退する高校野球部に所属していたわたくしとしては、新世代のさらなる躍進に期待したい!
【歴代優勝者】
2017年:イ・ボミ
2016年:イ・ボミ
2015年:服部真夕
2014年:上田桃子
2013年:アン・ソンジュ
2012年:全美貞
2011年:有村智恵
2010年:福嶋晃子
2009年:諸見里しのぶ
2008年:古閑美保
2007年:横峯さくら
2006年:西塚美希世
2005年:宮里藍
2004年:木村敏美
2003年:不動裕理
2002年:肥後かおり
2001年:天沼知恵子
2000年:安井純子
1999年:村口史子
1998年:小野香子
1997年:坂東貴代
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