2016年以来、優勝から遠のいている石川遼。23日(木)に国内男子ツアーの「RIZAP KBCオーガスタ」が開幕するが、石川がツアー競技で最後に優勝カップを手にしたのが、この大会だ。4日間首位を走る完全優勝を決めて、“復活”を果たした。
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同年2月、米国男子ツアー「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」の2日目に腰の痛みが発症。翌週の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」を急きょ欠場し、検査を受けたところ腰椎椎間板症と診断され、そこから約5カ月の戦線離脱を余儀なくされた。
クラブも振れない状態からスタートし、当時は痛みの出ないスイングをしようと試行錯誤。復帰戦となったのは同年7月の「日本プロゴルフ選手権」。127位タイで予選落ちと惨敗だったが、この試合で「痛みが出ないことに喜びがあった」とクラブを振れる自信を取り戻した。
そうして迎えたのが、RIZAP KBCオーガスタ。日本プロでつかんだ手応えを思う存分発揮するように、初日から1イーグル・5バーディ・1ボギーの「66」と絶好のスタートを見せた。当時は、15年終盤から続いていたアイアンの精度に苦しんでいたが、「タイミングがしっかり合ったいいスイングができた。“アイアンは良くなった”と思えた」と、腰痛からの復帰準備とともにショットを磨いてきたことが実を結んだ。次々とチャンスにつけては沈めていき、アイアンショットの不調と痛み、2つの不安要素を乗り越えてトップに立った。
その後も「68」、「70」、「69」をマークして首位から落ちることなく完勝。「思い切って振っていくゴルフをして、“自分を信じた”試合だった」と4日間を振り返った。
昨年は米ツアーの入れ替え戦参戦のため本大会を不在としていたが、今年は“完全復活”を遂げた舞台に戻ってくる。「ISPSハンダマッチプレー選手権」から、3週間のオープンウィークを挟んで迎える思い出の大会。今年はどんな進化を遂げたプレーで、観客を魅了するのか。
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