<日本女子オープンゴルフ選手権 2日目◇28日◇千葉カントリークラブ野田コース(6,677ヤード・パー72)>
1アンダー・17位タイからスタートした畑岡奈紗が、7バーディ・1ボギーの猛ラッシュでギャラリーを魅了。この日のベストスコア「66」をマークし、トータル7アンダー・2位タイまで一気に順位を上げた。3連覇がかかる大会で圧巻のプレーを見せ、優勝圏内で決勝ラウンドに臨む。
前日は12番まで2オーバーと苦しいラウンドを続けた畑岡。なかなかチャンスにつかない展開ながら、終盤にきた3つのバーディで、なんとかアンダーパーでホールアウトした。すると2日目は、「昨日の終盤につかんだ感覚が、今日もそのままできました」と流れが好転。スタート直後の11番パー5で、残り100ヤードの三打目をピン右30cmにつけ早々に1つスコアを伸ばすと、そこから12番で3m、13番で6mを沈め3連続バーディを奪った。
前半3つ伸ばして迎えた後半は、さらにショットがピンに絡む。1番パー4で左ラフからの残り143ヤードのセカンドを40cmにつけると、7番で30cm、8番で20cmにつけるベタピンバーディ。前日課題と話していたパットを必要としないショット力を発揮し、首位と2打差の2位タイで2日目を終えた。
だが、この好スコアにも「3〜4mのチャンスをいくつか外しているので、微妙な距離のパットはまだ課題かなと思います」と反省も口をつく。さらに開幕前から不安を抱えていたショットについても「まだ自分の最大の飛距離は出ていません。自信を持って振れるか振れないかというところ。テイクバックもしっくりときていないですが、それが解消されればもっと振れてくると思います」と、万全とはいかない様子。ただ決して本調子とはいえないなかで見せたこの爆発力が、その強さを証明する。
同じ米国ツアーを主戦場とし、予選ラウンドを一緒に回ったユ・ソヨン(韓国)もいい“ペースメーカー”となった。「2人でやっているわけじゃないですが、昨日ソヨンが1位で終えたので、それを目標にというか、それぐらい出して自分もトップに絡みたいと思った」とこの日のスコアに繋げた。明日もソヨンとは同じ組とあって、再びバチバチのバーディ合戦が演じられるかもしれない。
「まだ半分終わったばかり」と気合を入れなおした19歳。雨が予想される3日目にV3への足場をさらに固めていく。(文・間宮輝憲)
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