<富士通レディース 初日◇12日◇東急セブンハンドレッドクラブ 西コース(6,675ヤード・パー72)>
この日のラウンドで、5つのバーディを奪い、3アンダー・6位タイ発進を決めた三ヶ島かな。約1年パットに悩みを抱えながら、この日は5番の6mを皮切りに、8番で8mと、前半から長距離のパットが次々とカップに吸い込まれる好調ぶり。さらに12番と14番では15mのバーディパットを沈めるなど、快調にスコアを伸ばしていった。
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この好調ぶりには本人も「これが入るんだ」と驚いた様子。そして、その裏には三ヶ島が「パットの神様」と呼んでいる人物の存在があった。その人とは、地元・福岡でジュニア時代からともにゴルフを続け、学生の頃には同じゴルフ場でアルバイトをしていたという先輩。プロではなく、いわゆるアマチュアゴルファーなのだが、その先輩から受けたアドバイスが的を射たのだという。
「アドレス時に向いている方向も正しいのか分からないし、しっかりミートしていないからか毎回音も違う」とグリーン上での苦戦を語る三ヶ島。今季の1ラウンド当たりの平均パット数が「30.4366回」で73位となれば、悩んでも仕方のない話だ。そこで助けを求めたのが、「昔からパットが上手かった」と話す、前述の“神様”だった。
現在の三ヶ島のパットを、過去の映像などと見比べた先輩から指摘されたのが、「いい時と比べて左肩が動いていない」というもの。この“神からのお告げ”を意識することで、モヤモヤしていた心に晴れ間が差してきたという。
また「ジョーダン・スピースの動画を見て」というアドバイスももらい、それを実践。世界屈指のパット技術を持つ米国人の映像で、指摘された左肩の動きなどをチェックしイメージを作り上げ、まさに“神がかり”ともいえるパットを次々と沈めていった。
「明日からもリズムよくプレーしたい」と2日目以降を見据える三ヶ島。そのパットで、何度もギャラリーを盛り上げる。(文・間宮輝憲)
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