<富士通レディース 最終日◇14日◇東急セブンハンドレッドクラブ 西コース(6,675ヤード・パー72)>
最後の最後まで成田美寿々との優勝争いを繰り広げたアン・ソンジュ(韓国)。入れればプレーオフとなる18番で、わずか1m強のパーパットを外し、トータル7アンダーの2位に終わった。
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ホールアウト後には「仕方ない。実力が足りない」と話した、沈黙。手で顔を覆い隠すようにして大粒の涙を流した。これまでに見せたことがないような大号泣。そして言葉を詰まらせながら、再び「まだまだ実力が足りない」と繰り返した。
2位以下と2打差の首位タイでスタートしたものの、「フックラインのパットがうまく打てなかった」という違和感から、スコアが思うように伸びていかない。今大会のパット数は初日「29」、2日目「32」、3日目「30」で、トータルの平均が「30.33」。平均パット数で上位につける実力者から「チャンスが来ても入らない。ルーティンを変えても入らない」と悔しさばかりが聞こえてきた。
最後の18番のパーパットを振り返った時も「フックラインを左に外した。距離感も合わず思ったように打てなかった。仕方ない」といった後、「実力が足りないとしか言えない」とつぶやいた。話し終えると、うなだれながらコースを後にした。(文・間宮輝憲)
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