<ブリヂストンオープン 3日目◇20日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(7119ヤード・パー71)>
最後の最後で踏みとどまった。主催のブリヂストンと契約を結ぶホストプロ・堀川未来夢が最終18番で起死回生のイーグル奪取。首位と4打差のトータル8アンダー・6位タイから逆転優勝を狙う。
【写真】起死回生の一打にこのハイタッチ
前半は波が激しいゴルフだった。3番で幸先良くバーディが先行するも、続く4番では「1mから3パットしてしまって」と痛恨のダブルボギー。5番で1つ取り返すも、7番でボギーを喫し、1オーバーで後半を迎えた。
すると、そこからは粘りのゴルフを展開する。10番から6連続でパーを並べると、16番をバーディ、17番をボギーとして迎えた最終18番では、残り75ヤードから58°のウェッジで打った3打目がそのままカップイン。一気にスコアをアンダーに戻す一打に「今日は何としてもパープレー、もしくはアンダーパーで回りたかった。耐えて耐えて、最後にイーグルが来てくれたので良かったです」と笑顔がはじけた。
スコアメイクに苦しんだ原因としてパッティングを挙げた堀川。「昨日よりグリーンが速くなっていたので、最後のひと転がり、ふた転がりでお先にパーをセーブするパットが残せなかったですね」。大きなピンチもなく、“お先にパー”が目立った前日から一転、グリーンの距離感にアジャストできなかったと話す。
3年前には苦い思いを味わった。ルーキーイヤーの2015年大会3日目に「69」をマークして単独首位に躍り出た堀川だが、最終日は「違う状況で心拍数も早くなっていた」と初優勝の重圧につぶされて「73」を喫し、2打差の2位タイに終わった。これにより初シードこそつかんだものの、以後3年間、この2位タイという成績をいまだに上回ることができずにいる。
「あすも天気が良いので、グリーンもさらに速くなるかと思います。パッティングを練習して、最終日につなげられるように頑張ります」と決戦に備える。3年前の“忘れ物”を取りに戻ってきた25歳。あすは成長した自身の姿を存分に見せつけるときだ。
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