<大王製紙エリエールレディスオープン 3日目◇17日◇エリエールゴルフクラブ松山(6525ヤード・パー72)>
「完璧だったと思う」。1イーグル・7バーディ・1ボギーでこの日のベストスコアとなる「64」を叩きだし、トータル13アンダーの首位タイに浮上した勝みなみは、そう言って笑った。
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バーディラッシュの結末は劇的だった。スコアを6つ伸ばして迎えた18番。フェアウェイの残り99ヤードから放たれた球はピンへ一直線。ピン右20cmに着弾すると、スピンがかかりそのままカップイン。会心のイーグル締めに、両手を挙げて歓声に応えた。
このイーグルを奪った50度のウェッジは「樋口久子 三菱電機レディス」の週から投入したクリーブランドの最新モデル『RTX4』。強力なスピン性能が売りのモデルだが、バックフェースのデザインが様々あるのも特徴の1つ。実は勝のこの50度のウェッジは鷲の絵が描かれていたのだ。「どれも可愛いデザインで、一目で決めました。クラブを持つたびに気分が上がる」と話していたが、この時から実はこの日のイーグルを暗示していたのかもしれない。
その他にも「今日は100ヤード前後のショットが寄ってくれた」とこの日奪った7つのバーディのうち、4つがウェッジショットを寄せたもの。3試合前に投入した新兵器がようやくなじんできた。
今シーズン毎週のように上位に入り、4月に新垣比菜が、8月には大里桃子が初優勝するなど今年のツアーを象徴する言葉となった“黄金世代”。そんな一年のその締めくくりは、やっぱり世代で一番にプロツアー勝利を挙げた勝がふさわしい。
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