優勝者、賞金ランキング上位者など選ばれし選手が出場した「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」から地元・熊本に凱旋帰熊した大里桃子が、熊本市にある熊本県庁を訪れ、8月の「CAT Ladies」優勝時の副賞「Cat(r) 901C2 ミニホイールローダ」を熊本県立農業大学校に寄贈。蒲島郁夫(かばしま・いくお)県知事とともに贈呈式に出席した。
前日まで熱戦を繰り広げた大里は、約2カ月ぶりに自宅ベッドで「寝坊しそうになった(笑)」と、ゆっくりと休み、午前中はスポンサーへの挨拶回りなどを行い、緊張の面持ちで贈呈式に姿を見せた。
地元テレビ局や多くの報道陣、知事をはじめ大勢の県関係者を前に挨拶。「熊本地震の復興に少しでもお役に立てればと思い、優勝副賞のミニホイールローダを寄付させていただくことにしました」。慣れないスーツ姿で知事へ寄贈の挨拶と同時に、優勝報告、来季の抱負などを述べた。
テレビカメラに取り囲まれ「あんなにカメラに囲まれて緊張しました(笑)」とした大里だが、今後は今季のプロテスト合格者によるLPGA新人戦、新人研修、LPGAアワードに加え、「プロアマ戦などのお話もいただいていますので、12月は忙しいですね。ありがたいです」と、一気に有名人となったこの1年の締めくくりも大忙しという。
昨年のプロテストは不合格となったが、年末のファイナルQT(予選会)で出場権を獲得すると、今年7月にプロテストに合格。8月にツアー初優勝を挙げ、賞金シードも獲得した。大躍進の1年となったが、浮かれることなく「来年もまずはシード獲得が目標ですが、優勝も目標に頑張りたい。皆さんを楽しませることができるゴルファーを目指して頑張ります」と笑顔で答えた。
痛手を負った熊本は震災から2年半経った今もまだ復興途上。上田桃子に続く“熊本第2の桃子”が、勝利と明るい笑顔で熊本を支える。
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