12月3日(月)、JGTO表彰式に出席し、未勝利に終わったシーズンを振り返り、「優勝ができなくて悔しいシーズンだった」としながらも、「得られたものが大きかった」と話した石川遼。JGTO副会長、ジャパンゴルフツアー選手会長、そして、1人のプレーヤーとして臨んだ1年は激動の連続だった。
サイン用のピンフラッグを各大会で販売。お立ち台でその日の注目選手のインタビューを行ったりと、ファンサービスに力を入れた。自身も国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」で優勝争い。6月にも「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で再び頂点まであと一歩に迫ったが、その後は不振に陥った。
「序盤から守りの姿勢になってしまっていた」と、2年ぶりのツアー優勝を挙げることなく迎えた最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。2015年に優勝を果たした舞台で最後は敗れたとはいえ、プレーオフに進出し会場を盛り上げた。ダブルボギースタートからの7バーディで盛り返した最終戦の最終ラウンドを「今年一番だった」とし、「自然体でいることが一番パフォーマンスを上げられることを体で知った」と、最後の最後で光を見いだした。
1月中旬の「SMBCシンガポールオープン」まで約1カ月半のオフに入るが、「これを忘れずに来年につなげたい。来年はものすごく強いところを見せたい」と、完全復活への手応えを述べた。12年以来の国内フル参戦で見せた人気は変わらず。あとは成績で強さを見せつけることができるか。副会長はオフの間も休みなく、ツアー、ゴルフ界の発展、そして自分磨きに励む。
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