<SMBCシンガポールオープン 3日目◇19日◇セントーサゴルフクラブ セラポンコース(シンガポール)◇7403ヤード・パー71>
第2ラウンドの後半から3日目の競技をスタートさせた石川遼が、バックナインで3バーディ(ノーボギー)と活躍。トータル7アンダーまで伸ばし、現時点で首位の藤本佳則に次ぐ1打差の2位タイに浮上した。ホールアウト時点ではトップに立つなど好調を維持し、引き続き行われる決勝ラウンドに臨む。
大型船を前にプレーする石川遼 シンガポールの様子を写真でお届け【大会ライブフォト】
連日の荒天でサスペンデッドが続く、シンガポールでの戦い。石川も、前日は現地時間午後4時50分スタートという日程を余儀なくされたが、そこで2つ伸ばし、3日目の朝を迎えていた。前日の「明日(3日目)が楽しみな内容」という言葉通り、残る9ホールのうち12、14、17番でバーディを奪うなど勢いはそのまま。後続の藤本に抜かれたものの、一時トップに立つキレのあるプレーを見せた。
直後に18ホールが控えていることもあり、「内容的にはトップになることが望めるようなものではなかったけれど、最善は尽くせたと思う」とその表情は引き締まったまま。「トップの数字よりも、トップに居る選手が気になる。ポール・ケーシーなどワールドクラスが上にいる。ガルシアのプレーを見ても分かるけど、まだまだ万全ではない」と、爆発力のある世界のライバル達に警戒を示した。
しかし、こんな手ごたえも感じている。予選ラウンドをともに戦った前年大会覇者のセルヒオ・ガルシア(スペイン)とは、昨年大会も同組でプレー。2年連続でのラウンドとなったが、「去年の方が(ガルシアとの)差を感じた」と、自身の仕上がりのよさも実感。それに加え、「今年も相変わらず、ついているなと思う。アイアンは去年の方がいい気がするけど、運があった。もっと差をつけたかった」と、自らを後押しする勢いのようなものも感じている。
「今日の9ホールは収穫が多かった。技術的な部分で変えるものはない。長丁場になるので、技術的なものよりも、体力と集中力が気になる」。直後に始まる残る18ホールへ向けて、再び神経を研ぎ澄ました。
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