<オーガスタナショナル女子アマチュア(予選) 2日目◇4日◇チャンピオンズ・リトリートGC(米国ジョージア州)◇6355ヤード・パー72>
初代女王が見える位置で決勝ラウンドに突入する。
安田祐香とSUSHI職人【写真ギャラリー】
予選2ラウンドをオーガスタナショナル近郊で行い、最終日を「マスターズ」と同じ舞台で行う「オーガスタナショナル女子アマチュア」2日目。日本からひとり出場している安田祐香が、後半5バーディの猛攻で、首位と3打差の6位に浮上した。
前半は苦しみ2オーバーで折り返したが、9番、10番でナイスパーを拾うと、「あそこでいいショットが打てたのでつながりました」と、12番から3連続バーディ。16番でも約8メートルを沈めてバーディ。この時点でトータル2アンダー。予選通過を確実とした。
「17番でグリーンに乗せれば予選通過は大丈夫だと思いました」と、17番は3パットボギーとしたが、18番は2メートルを沈めてバーディ締め。「めっちゃ焦りました(笑)」としながらも、日本アマチュアのエースが底力を見せた。
プレー中は喜怒哀楽を出さない安田も、ホールアウト後は「ホッとしています」とほおを緩めた。245ヤードと短い7番パー4で落とし穴。「思いもよらなかったバンカーに入ってしまって、次の8番パー3でも最初の2人がチャンスにつけて焦ってしまった」と、グリーンを大きく外し連続ボギーとした。
それでも立て直す力が残っているのが安田の強さ。9番もティショットを曲げて木の裏からリカバリー。パーとし、後半の進撃につなげた。「12番で入ったので、いい流れになった。この時点でトータル2オーバーだっただけに、安堵の表情も納得だ。
結果的には現地時間の6日(土)に行われる決勝ラウンドに進出しただけでなく、優勝争いに急浮上。「ビックリもしています。スコア的には90点、内容は20点くらい」と、まだまだ改善点はあるが、これをクリアすれば第1回チャンピオンの座も近づく。「自分らしいプレーがしたい」と、夢は膨らむばかりだ。
5日(金)は待ちに待ったオーガスタでの練習ラウンド。「テレビでしか見たことがないので実際にコースに行って、どうなるか分からないけど、まずは立てることがすごくうれしいし、興奮すると思う」。輝く笑顔を見せ、笑顔で激戦の予選ラウンド会場をあとにした。(文・高桑均)
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