今週の国内女子ツアーは、26日(金)に開幕を迎える「フジサンケイレディスクラシック」。今年で38回目を迎える大会を制するのは果たして誰になるのか?データ好きの記者Aと、ドラマティックな展開大好き記者Mが、それぞれの見地で結末を大予想!
桃子さん、笑顔がステキです【LIVEフォト】
■シーサイドに高麗グリーン 相性がハッキリと出るが初優勝選手も多い…(記者A)
1982年に始まった本大会は今年で38回目と歴史ある大会。現在の川奈ホテルゴルフコース富士コースは2005年から使用され、それ以前はファイブハンドレッドクラブ、富士桜カントリー倶楽部、富士レイクサイドカントリー倶楽部で開催されていた。
強い風が吹くシーサイドコースである川奈の一番の特徴は、ツアーでも数少ない高麗グリーンという点。相性が問われるコースだけに、川奈になって以降、大山志保、佐伯三貴と早くも複数回優勝が2人出ている。佐伯は17年大会でも優勝争いに絡んでおり、相性の良さは特筆すべきものがある。
一方で、昨年の永峰咲希もそうだが、川奈で初優勝を挙げた選手は8人。そのほかの選手をみてもショットに定評のある選手が多い。風が強いコースだけにアイアンのうまさも問われるようだ。また、昨年大会から、パー72から71に変更。5番ホールがツアー史上2番目の長さのパー4となった。こういったことから、最低限の飛距離は欲しいところだ。
■いわゆるリピータートーナメント 2年ぶりの川奈の女王が平成最後を締めくくる
先述の通り、スタッツがどうこうよりも相性が大きくモノをいうコース。そんな川奈を2度制している大山が、ケガを乗り越え2年ぶりに出場するのだから注目せざるを得ない。
大山といえば、得意コースでしっかりと勝てるタイプ。昨年、復活優勝を果たした「ヨネックスレディス」をはじめ、ツアー通算18勝のうち10勝が複数回優勝している大会でのもの。先週の「KKT杯バンテリンレディス」では、本来のショットは見られなかったが、体の状態は問題なかったと話していた。常々「大好き」と公言してはばからない本大会。平成最後の大会を締めくくるのは、宮崎の不死鳥がふさわしい。
一方、2010年以降の初優勝組を見てみると、永峰咲希の8位タイ、藤田光里の4位タイと前週の大会で、好成績を残している選手が多い。一番低くてフェービー・ヤオ(台湾)の37位タイだが予選はきっちりと突破。それを踏まえると、吉本ひかる、原英莉花、東浩子やイ・ソルラ、ペ・ソンウ(ともに韓国)あたりに注目してみても損はなさそうだ。
■“平成ラストマッチ”だからこそ…(記者M)
今年の「フジサンケイレディス」は、ひとつの節目の大会となる。“平成ラストマッチ”。この大会を終え、5月1日を迎えると日本はいよいよ“令和時代”に突入する。「平成…、色々あったなー」。そんな思いにふけているのは、何もわたくしだけではないだろう。
では、“平成最後のツアーチャンピオン”を巡る戦いは、一体どんな展開になるのか?31年の重みを感じながら、ゴリゴリの昭和生まれの男が占ってみた。出場者リストを見て感じるのが「やはり平成生まれの選手が多いですね」ということ。今年のシード選手のうち、昭和生まれの日本人選手はわずか7人(平成生まれは30人)。かつて「うわー、これから生まれる子って平成生まれなんだねー」とか言いながら、“平成ベイビー達”に新鮮さを感じていた時から、時計の針が確実に進んでいることを実感する。
「!!!」
そんなことを考えている時に、「見せてもらいたい、昭和の意地を!」という考えが、この通り倒置法で頭に浮かんできた。新時代を迎える前のこのタイミングだからこそ、「まだまだ席は譲らない!」という選手達の気概を感じたいのだ。
■合計41勝…この予想はNEVER CHANGE!
賞金シード選手で平成元年(1989年1月8日)以前に生まれた日本人選手は、菊地絵理香、上田桃子、有村智恵、穴井詩、大山、佐伯、一ノ瀬優希。
このうち、有村、菊地、一ノ瀬は欠場だが、それ以外の選手は出場を予定している。上田はすでに今季1勝で、出場者全員合わせるとツアー通算41勝。今季の試合数39試合よりも多い勝ち星を積み重ねている。長きにわたり第一線で活躍するだけあって、いつ誰が勝ってもおかしくはない、さすがの顔ぶれがそろっている。
記者Aも大山の名を挙げているが、今週勝ったら、それはデータが導いたものではなく、時代がそうさせた…。きっとそうに違いない。
というわけで、今週末は長渕剛の名作アルバム『昭和』を流しながら、同じ時代に生まれた選手のプレーに注目したい。平成の最後に昭和のたくましさを――。アルバムの収録曲よろしく、日曜日の夕方までにはケリがつく勝負で、GO STRAIGTに優勝を目指す昭和戦士達が活躍するという予想はNEVER CHANGEだ!以上、長渕…、いや、剛の桜島、富士山のオールナイトライブに参戦したことが、平成の色濃い思い出という記者Mの予想でした。
【2000年以降の優勝者】
2018年:永峰咲希
2017年:吉田弓美子
2016年:大山志保
2015年:藤田光里
2014年:フェービー・ヤオ
2013年:佐伯三貴
2012年:大江香織
2011年:金田久美子
2010年:服部真夕
2009年:タミー・ダーディン
2008年:上原彩子
2007年:佐伯三貴
2006年:大山志保
2005年:藤井かすみ
2004年:藤井かすみ
2003年:塩谷育代
2002年:具玉姫
2001年:島袋美幸
2000年:平瀬真由美
<ゴルフ情報ALBA.Net>