<第2戦マイナビカップ 最終日(1日競技)◇6日◇カレドニアン・ゴルフクラブ(6161ヤード・パー72)>
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将来有望な若手女子プロゴルファーに“賞金のかかる試合の場”をより多く提供し、若手選手たちの経験値を増やして、国内ツアーをはじめ、世界で活躍する魅力ある選手の輩出に寄与していきたい、という理念のもと実施される『マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー』(共催:株式会社マイナビ、GOLF Net TV 株式会社ほか)。6月6日(木)にカレドニアン・ゴルフクラブにて、第2戦「マイナビカップ」が開催され、21歳の成澤祐美(なりさわ・ゆみ)が4アンダーで勝利を挙げた。
単独首位で前半9ホールを終え、3アンダーで迎えた最終18番パー5。猛烈な追い上げで、同スコアでホールアウトした越雲みなみに並ばれていたが、成澤は2打目でグリーンを捉えると2パット締めて、バーディ奪取。4バーディ・ノーボギーのスコアで大会を制した。
「前半を終えて2アンダーで単独首位。後半は追われる立場で、優勝争いはこんなにドキドキするんだなって。でもすごく楽しいですね。初めての感覚でした。並ばれているのは知らなかったですが、最後のバーディパットを決めたら優勝できると思っていました。自分の決めたラインにいいストロークすることだけを考えた。それまでのホールもその気持ちで集中していたので貫けたと思います。試合中継を見ていた方からもすぐに祝福の連絡が来ていました(笑)」
得意クラブはドライバーショットで「ツアーに出ている選手から比べればまだまだですが、自分のなかでは強みだと思っているので活かしたいなと思っています」と今大会参会選手のなかでも飛距離、精度ともに光っていたが、第1戦では大事な場面でミスをしてしまった。「撮影されるような環境でプレーするのは初めて。第一戦の最終ホールではカメラで撮られていることを意識して、大きく曲げてしまいました。でも“いざツアーで戦うことになったらこんなメンタルではダメだな”と思って。第2戦の最終ホールのティショットでは、注目されているなかでも緊張せずに絶対に成功させようと思っていました。このようなマイナビさんのツアーで試合経験を積んでいけるのはありがたいですし、楽しいですね」と、緊張を乗り越えられたことに笑顔を浮かべた。
北海道出身だが、中学卒業後に岡山県の作陽高校へ。同校の田淵監督のもとでゴルフをしたいと思い、3年間を過ごしたあとも岡山を拠点に生活している。高校3年時の2015年には同校2度目の全国高校選手権団体優勝を達成。「マイナビカップ」にも出場していた高橋亜可里、安藤京佳ら同じ制覇メンバーのなかに、5月の国内女子ツアー公式戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」を制した新鋭・渋野日向子もいた。
「高校のときに全国で出会っていた知り合いがツアーで活躍していて、すごく楽しそうですし、1学年下の渋野が優勝したのはすごくいい刺激を受けました。メジャー制覇ってすごいことをしたわけですから、岡山もかなり盛り上がっている。(高橋、安藤と)3人で誰が早くツアーにいけるか!って話をしていますし、負けていられないなって思っています。地元・北海道の方々、現在の拠点である岡山の方々に支えて頂いている。将来は絶対にツアーで活躍したい」
目標はもちろん、今季のプロテスト合格だが、まずは凱旋試合となる7月初頭に北海道ブルックスCC開催のマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第3戦での活躍を誓った。
優勝:成澤祐美(-4)
2位:越雲みなみ(-3)
3位:上野陽向(-1)
4位T:河野杏奈(E)
4位T:高橋亜可里(E)
6位:桑原萌(+1)
7位T:加藤沙弥(+2)
7位T:四位美森(+2)
7位T:江口紗代(+2)
7位T:築山栗子(+2)
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