<全英オープン 初日◇18日◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7344ヤード・パー71>
いよいよ開幕した「全英オープン」。その初日となった18日(木)はローリー・マキロイ(150位タイ、北アイルランド)、タイガー・ウッズ(144位タイ、米国)、フィル・ミケルソン(128位タイ、米国)といったビッグネームが出遅れたのとは対照的に、伏兵が躍動した1日だった。
68年ぶりの北アイルランド!ロイヤルポートラッシュを写真で18ホールラウンド
まずは米国のベテラン、J.Bホームズ。68年ぶりに北アイルランドの地に舞い戻った、第148回ロイヤルポートラッシュ大会の初日で首位に躍り出た。
順風満帆だったわけではない。出だしの1番でいきなりボギーとつまずいた。しかし2、3、5番でバーディを奪取して波に乗った。フロントナインを「34」で終えると、後半はさらに3つスコアを伸ばし、2位に1打差をつけて5アンダー、リーダーボードの頂上に駆け上がった。
「開幕前から自信があったんだ。ショットの調子もよく、コースも理解してしっかりと戦略も練っていた。ここまでの好スコアで回れるとは思っていなかったが、驚いてはいないよ」
2016年ロイヤルトゥルーン大会では、3位に食い込んでいる37歳が胸を張った。
北アイルランドから遠く離れた南半球からやってきた2人も、多くのギャラリーが集まった初日を盛り上げた。
ニュージーランド出身のライアン・フォックスは上がり7ホールで6バーディを奪い、バックナインの新記録となる「29」をマークする圧巻のパフォーマンス。アルゼンチンのエミリアーノ・グリジョは13番でホールインワン(大会としては2016年以来)を達成。それぞれフォックスは3アンダーの3位タイ、グリジョは2オーバーの72位タイとなっている。
そして、忘れてはならないのが、トップでティオフした地元ポートラッシュ在住のダレン・クラークだろう。
早朝6時35分にクラークがティイングエリアへ上がると、観客席からは拍手喝さい。その1打目をフェアウェーに落として、1番は見事バーディ奪取に成功。クラークがガッツポーズをすると、再びギャラリーがこの50歳に大声援を送り、関係者を含めて見ているものすべてを感動させた。
途中まではリーダーボードのトップにいたが、その後はスコアを落とし、イーブンパーの42位タイでフィニッシュ。しかし、2011年大会覇者であり地元が誇る英雄の活躍に、おそらくファンは胸を張って帰宅したはずだ。
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