<カストロールレディース 2日目◇1日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6,506ヤード・パー72>
イーブンパーの24位タイから2日目をスタートした篠崎愛(まな)が、2日目に8バーディ・ノーボギーの快進撃。2014年大会初日の香妻琴乃、昨年大会最終日の高木萌衣とならぶコースレコードタイの「64」をマークし、トータル8アンダーで一躍単独トップに立った。
前夜祭ではキュートなメガネ姿を披露した篠崎愛
ショットがビタビタ、面白いようにピンに絡む。ホールアウト直後は「やばいですね!こんなの初めて」と自分でも目を丸くするほど。「これまでプライベートで『66』はありましけど、試合では『67』が自己ベストです。『67』に好かれていたみたいで、それは何度かあったんですけど」。なかなか越えられなかった壁を、猛暑の千葉で軽々と飛び越えた。
スタートホールとなった1番で、残り127ヤードのセカンドショットを1.5mにつけバーディを奪ったのを皮切りに、8つのバーディ。このうち10番、12番はカップから3mの位置についたが、それ以外はいずれも2m以内につけ、チャンスを次々と決めていった。
「9Iとウェッジがよかったです」。グリーンを狙う短い番手でのショットがさえわたった。特に「得意」と話すのが53度のウェッジ。「データをとってみたら、私は53度を使ったホールでのバーディが多いんです。刻まないといけない場所では、あえて90ヤードを残して53度で打てるようにします」と言ってニコリと笑った。
体重48キロの細身ながら、繰り出されるドライバーショットは平均250ヤードとパワフル。「体重比だと『一番飛ぶ』って言われます」という飛距離も魅力だ。飛ばしのヒケツについては、「私にもよく分からないんです(笑)」と言うが、継続的しているトレーニングの効果や、「学生時代バドミントン部だったので、リストが強いのも理由かも。羽って飛ばないんです。中途半端に相手コートに行くとスマッシュを打たれてしまうから、奥に飛ばすんですけど、それにはけっこうリストを使うんです」という点などを“心当たり”として挙げた。
この位置で最終日を迎えることについては、「だいたい上位に入る時は、いつも中団からポンと上がることが多いんです。あまり優勝争いをしたことがないので緊張します…」と本音もポロリ。それでも2日目に出したビッグスコアは、初優勝を目指すうえで大きな自信になるはずだ。(文・間宮輝憲)
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