<2019年度PGA資格認定プロテスト・最終プロテスト 初日◇27日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7093ヤード・パー71>
今年の「PGA資格認定プロテスト・最終プロテスト」だが、シニアツアーで活躍する外国人選手が多数出場しているのも特徴だ。
昨年のLPGAプロテスト合格直後の渋野日向子
これは昨年、シニアツアーの出場資格に変更があったため。賞金ランキングによるシードだが、まずはPGA会員を対象に上位30名には「翌年1年間シード権」が与えられる。では、非会員の選手はどうなるかというと、「賞金ランキング30位以内のPGA会員外の上位5名」に翌年の出場権を付与。しかも、2022年度から上位3名、2023年度からは上位1名となるため、プロテストに合格して会員にならないとシニアツアー出場は狭き門になってしまった。
そこで、現在シニアツアーで活躍する選手や、あと数年でシニア入りする外国人選手の多くはプレ予選からチャレンジ。一次、二次予選も勝ち上がり、この最終予選に臨んでいる。
中でも笑顔のホールアウトだったのは、韓国のソク・ジョンヨル(50歳)。7バーディ・1ボギーの6アンダーで首位タイと絶好のスタートを切った。
「今日はパッティングがよかったね。長いパットも入ってベリーラッキーだよ」
ソクといえば先のファンケルシニアクラシック(8月23〜25日)で、プレーオフの末に敗れたものの2位タイ。そこから中1日でのプロテスト挑戦に「ちょっと疲れているかも」と本音を漏らしたが、将来のためにも大事な一戦で好発進を飾っただけに、最後まで笑顔で会場をあとにした。
6月24日に50歳を迎えてシニア入りの準備を進めるサマヌーン・スリロット(タイ)は、ダニー・チア(46歳、マレーシア)と並んで18位タイ。61歳の陳志忠(台湾)は26位タイと、以上は無難なスタート。
逆に、少し出遅れたのは2オーバー・70位タイのタワン・ウィラチャン(52歳、タイ)、3オーバー・85位タイのパク ブーウォン(54歳、韓国)、9オーバー・135位タイの徐國雄(52歳、台湾)など。若手に交じってアジアのベテラン勢がいるのは少し異様な感じもあるが、こちらの熱き挑戦にも注目が集まる。
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