<RIZAP KBCオーガスタ 最終日◇1日◇芥屋GC(福岡県)◇7103ヤード・パー72>
大会記録となるトータル26アンダー。最終ホールでは連日のイーグルを奪い、初優勝とは思えない貫禄Vを果たした比嘉一貴。慎重158センチとシード選手の中ではもっとも小柄な男が、見事な勝ちっぷりを見せた。
HKT48と選手会長【写真】
比嘉は現在24歳。2017年のQTでは3次でまさかの失格。昨年はアジアンツアーの下部にまで足を伸ばして優勝を果たすと、国内でもシードを獲得。そして、飛躍が期待された今季、ついに初優勝を手にした。
自身を「ゴルフしか興味がないのでつまらないと思う(笑)」と形容するほど、ゴルフ熱の高さはツアーでも随一。将来的には海外ツアーでの戦いを視野に入れる比嘉にとって、大きな1勝となった。
1月にアジアンツアーとの共同主管で行われた「SMBCシンガポールオープン」で開幕した国内男子ツアーもこれから後半戦に突入するが、ここまでの11戦の勝者を振り返ると、初優勝者が5人出ており、比嘉をはじめ全員が20代だ。
シンガポールを制したのは、アジアでも実績十分のジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)。23歳にして、タイの次世代スターとしていっそう注目が増している。そして、5月には「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」で当時25歳の浅地洋祐が初Vを挙げた。
ダイヤモンドカップから2週後の「関西オープン」では大槻智春が悲願の初優勝。小平智らと同学年の29歳が歓喜の瞬間を迎えた。さらに翌月には、26歳の堀川未来夢が「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」を制し、メジャーでのツアー初優勝を果たした。
石川遼の2連勝に加え、6月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」では星野陸也が勝利するなど、20代がツアーの中心になりつつある。昨年賞金王の今平周吾も26歳。今回の比嘉の優勝で、さらに若手の奮起が期待できる。そんな勝利だったのではないか。
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