国内メジャー連勝で、通算4つ目の日本タイトル。ショットが完全ではないなかで、畑岡奈紗がまたしても圧巻の勝利を飾った。国内ツアー組に地力の違いを見せつけた勝利の要因はどこにあったのか。
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優勝スコアをトータル20アンダー、つまり1日5アンダーに設定して1週間をスタートし、3日目まではプラン通り「67」を並べた。首位タイでスタートした最終日は特にショットに苦しんだが、切れ味鋭くピンに向かうアイアンショットに、チャンスで決めきるパッティングで後続を振り払った。
日本ゴルフ協会(JGA)主催競技といえば、『林間コース』に『硬いグリーン』がおなじみだが、今年の会場はリゾートコース。高台にあるコース内のほとんどは、ホール間に木もなく風が吹き抜ける。距離も長くなく、グリーンのスピード、硬さもそれほど出ないなかでの予選ラウンドは各選手スコアを伸ばしたが、3日目に一変。「ここ?」という声も聞かれるほどの傾斜にカップが切られるなど、一気にスコアを落とす選手も現れた。
自ずとリーダーボードの上位は実力者で固定されるが、なかでも安定した数字を残した畑岡が一枚上手だった。最終日は5番で1.5メートル、8番で2.5メートルを決めるなど、抜群のアイアンショットで攻め、同組で優勝を争った大里桃子らにプレッシャーをかけた。
今季はあまりクラブを替えていない畑岡。先週も、先月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」優勝時とバッグの中身は変わらなかった。目指すスイングとギアが一致した、充実の勝利だったともいえるだろう。ちなみに3日目には、風が強まったなかで、4番アイアンを入れているが、これも1日だけ。コースによってではなく、その日のコンディションによってクラブを替える判断。そんな見きわめも畑岡の強さといえるだろう。
【畑岡奈紗のクラブセッティング(WITB=What’s in the Bag)】
1W:ダンロップ・スリクソン Z785 ドライバー(9.5°)
(DUNLOP 18 MIYAZAKI KIRI 6S)
3W:ダンロップ・スリクソン Z F65 フェアウェイウッド(15°)
UT:ダンロップ・スリクソン Z H85(3U:19°、4U:22°)
5I〜PW:ダンロップ・スリクソン Z785
W:クリーブランド RTX2.0PF(50°、54°、58°)
PT:ピン Scottsdale TR Piper C
BALL:スリクソンZ-STAR
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