ゴルフクラブを売る、買取、下取はお任せ!高額買取!

ゴルフクラブを買って、東京ヴェルディを応援しよう!みどりの日キャンペーン

このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

最新ゴルフニュース

大逆転シードはもう目の前 大山志保を変えた視点の変更【辻にぃ見聞】

賞金女王争いを展開する3人が初日に同組に、そのうちの鈴木愛が3連勝となる今季7勝目を挙げるなど大いに盛り上がった「伊藤園レディス」。そのトピックの一つが、1打差で敗れたものの2位に入り900万円を獲得、賞金ランキングを65位からシード圏内となる49位に上げた大山志保の存在だ。上田桃子らのコーチを務める辻村明志氏と大山は大学の先輩後輩でもある間柄。試合の翌日に祝福の電話で話したという内容から、“下克上”の理由を探る。
“妹弟子”も負けてない? 鈴木愛の力強いガッツポーズ【写真】
■今年の悩みはショートパット 3mが入らない
大山の武器といえば入り出したら止まらないパッティング。2007年には平均パット数(パーオンホール)1位にも輝くほどだ。そこに確実にグリーンを仕留めるショットが相まって多くのバーディを生み出しているのである。
そんな大山が今年1年苦しんだのが、そのグリーン上だった。3mほどのパットが決まらず流れを作れない。今季の平均パット数(パーオンホール)は59位。いかに状態が悪いかは数字にも表れている。
辻村氏が「2〜3mのパッティングを2時間以上練習している光景は何度も目にしていました」というように決して鍛錬を怠っていたわけではないが、一向に調子は上がらない。大山自身も今大会終了後に「すべてを受け入れる予定でした。QTに調子のピークを持って行こうと思っていました」と話していたように、覚悟はできていた。
■技術うんぬんではなかった パットが決まるようになった理由
そんな大山が「伊藤園レディス」では54ホールをノーボギーで駆け抜けたのだ。調子が上がっただけではない。自身が「プロになって20年ちょっとですが、初めてだと思います。私すぐボギーを打つから(笑)。2日間ノーボギーも記憶にないですもん」というほどの珍しいことをやってのけたのである。
これには大きな理由があった。辻村氏が『ノーボギーで回れた理由』を大山に聞いたところ、「前回の樋口久子 三菱電機レディスのときから練習の割合を変えました」という答えが返ってきたという。
「パッティング練習のうち6〜7割を占めていたショートパットの練習量を減らして、自分が得意なロングパットのタッチを合わせる練習を増やしたそうです。“入らないと思っていたパットを練習していたから自信を失っていた”とも言っていました」。技術に変化を加えたのではなく、新たな練習を取り入れたのでもなく、練習の割合を変えただけ。たったこれだけのことだが、辻村氏は「大きく影響している」という。
「短い距離のパッティングを『絶対に決めなきゃ』と思うほど、ヘッドの動きばかりが気になるようになります。そうなれば体全体を使ったパッティングができなくなる。するとストロークのリズムが悪くなる。余計に入らなくなるし、外れたという結果ばかりに目が行く悪循環に陥ってしまいます。ロングパットはヘッドを大きく動かしますし、体全体を使いリズムが良くなる。その回数を増やしたことで、本来のパッティングを取り戻したのではないでしょうか」
首位タイで迎えた18番。最後に2mのパーパットが残ったが、「ここでボギーが私らしいのですが(笑)、絶対に入れると思って」と後続の鈴木が見守るなか沈めてボギーフリーを達成。小手先で入れに行くのではなく、しっかりと体を使えたからこそだ。
■QTに向けて何とかしないといけない その気持ちが良い方向に向くこともある
今回、大山はQTまでに時間がないなかで練習の割合を変えたことが奏功した。時間がないなかで『今やるべきこと』を絞ったことがいい方向に向いた。実は伊藤園で4位タイに入り、開幕前の賞金ランキング47位から41位に浮上、シード入りを決めた福田真未も同じように土壇場にきて良くなった一人であると辻村氏はいう。
「富士通レディースで話したときに、福田さんは“私は考えすぎるクセがあるので、最近はできるだけシンプルに考えるようにしているんです”と話していました。これも大山さんと同じ。QTに向けて調子を上げなければいけないという状況のなかで、“できないものをできるように”という練習から“できるものをさらに伸ばす”と今の自分に必要なことが絞れている。それが秋深まってからのいい結果に結びついたと思います」
崖っぷちに立たされて、気づくこともある。泣いても笑っても今週の「大王製紙エリエールレディス」で来季のシード選手50人が決定。大山や福田のように土壇場で何かに気づき、逆転シードに滑り込む選手は生まれるのか。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。著書には『ゴルフ トッププロが信頼する! カリスマコーチが教える本当に強くなる基本』(河出書房新社)がある。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

この記事のシリーズトップページへ

ピックアップコンテンツ

飛距離・スコアを上げたい

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アスリートゴルファー編
  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アベレージゴルファー編

これからデビュー・初心者向け

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン 初心者編
  • 世界のトッププロ達のスイング集

旬ネタ・スゴ技・エンタメなど

  • 話題のクラブを多角的に検証「ギア総研」
  • マーク金井の試打職人

練習場イベント

10月の買取強化倶楽部 あなたのクラブ高く買い取ります

クラブを買う・売る

ゴルフ初心者の方へ

ページトップへ戻るページトップへ戻る