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できることを探せばみんながHappy【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

この状況でいったい何ができるのか。世界的な新型コロナウイルス感染拡大により、大勢の人が集まる催しが縮小や中止を迫られ続けている中、それぞれができることを模索する。それが、いま求められていることだと思う。
プレーヤーズ委員長の青木瀬令奈からファンの皆さまへメッセージ【動画】
プロスポーツを含むエンターテインメントビジネスは、いつ終息するかわからない今回のウイルス禍で、様々な意味で危機にさらされている。経済的不安、存在そのものが忘れられてしまう不安…。泰然と受け止めるのも悪くないが、自分のためだけでなく、そこにかかわるすべての人のために、できる限りのことをする必要があるのではないだろうか。
アスリートとして、いつ再開されるかわからない試合に向けて、選手個々が自分のコンディションを保つことは誰もがしているだろう。その一方で、感染や“社会的空気”を恐れて引きこもりがちのファンにできることはないだろうか。いつも自分を支えてくれる周りの人に対してはどうだろうか。
米大リーグMLBシンシナティ・レッズのトレバ―・バウアー投手は、チャリティー草野球を企画した。試合がなくなったメジャーリーガーを中心に有志を集めて草野球をし、それを動画で配信。そこに募金サイトのリンクを付けたところ、24時間で約2万2000ドル(約2350万円)が集まったという。
試合がなくなった途端に収入が途絶える、球場サポートのスタッフたちを救済するための計画。楽しみにしていた試合が見られないファンは、動画を見て喜ぶし、募金は集まる。一石二鳥の粋な計らいだ。
ここまで大きな企画でなくても、ファンのため、そして自分、周りのために、試合がなくなったプロゴルファーにもできることはたくさんあるだろう。人々が集まるイベントをしない前提で考えると、やはり自ら発信することが簡単で有効だろう。
SNS慣れしている者には、手軽なInstagramの写真、動画投稿、ツイッターの更新、ライブ配信を含めたFacebook…。これらをいつも以上にマメに更新することで、試合がなくてもファンは選手を身近に感じ続けられるし、選手も忘れられずにすむ。
これに、メッセージが加わればさらにいい。たとえば、試合が中止になった時、JLPGAからの発表だけでなく、出場するはずだった選手がそれぞれメッセージを届ける。これを、多くの選手がすればするほど、ファンの残念な気持ちも、少しは和らぎ、スポンサーにも少し、恩恵が生まれる。
自分で前年の試合について解説したり、仕上がり具合を話したりするのも悪くない。例えば「試合に行くはずだったが中止になり、家族の誕生日を一緒に祝えた。悪いことばかりではない」とか「姪っ子の誕生に立ち会えた」などという前向きな話。「試合がないからショートゲームの練習に集中し、さらに精度が上がった」、「よかった時の映像をじっくり見て、色々なことがひらめいた」、「走り込みをいっぱいしてフルマラソンに楽勝で出られるくらいになった」、「家族でゴルフをした」、「登山でストレスを解消した」…などなど、いくらでも配信することはできるはずだ。
特に、開幕と同時に所属が変わったり、新しいスポンサーがついた選手は、そのお披露目の機会を奪われている。試合がなく、発表記者会見なども自粛せざるを得ない。結果的に、契約関連のメールがやたらに届く。仕方のないこととはいえ、これではスポンサーのメリットも半減する。雑誌や新聞で取り上げられればいいが、試合がなければその機会も激減する。大昔と違い、選手サイドが自分で簡単に露出できるSNSという仕組みがあるのだから、それを利用しない手はない。
個々の動きだけでなく、何人かがまとまったりする形になれば、可能性はもっと広がる。前出のメジャーリーガーが草野球とまではいかなくても、チャリティー活動だってできるはずだ。この当たりをそれぞれが考え、行動することが、結果的に自分たちをも守り、周辺にも恩恵をもたらすことになる。
ツアー側にもできることはまだまだある。一番簡単なのは、オフィシャルウェブサイトのプロフィール欄からそれぞれのSNSに飛べるようにすること。現状ではオフィシャルウェブサイトだけが書かれている。現状を考えれば、ウェブサイトはなくてもSNSはやっている。そんな選手はいくらでもいる。
JLPGAのサイトでも、中止のお知らせとお詫びを載せるだけでなく、それに対する選手のコメントなどを積極的に発信できるはずだ。最低でも、ディフェンディング・チャンピオンの話、地元選手の話くらいは掲載すればいい。選手たちの動きを伝えることも、できないはずはない。
こんなことがあった。第3戦が中止になり、海外女子のメジャー初戦、ANAインスピレーションも中止になった際、鈴木愛のコメントが届いたが、これには全くJLPGAはかかわっていない。ニーズの多い昨年の賞金女王のコメントをツアーが掲載することに問題があるとは思えないのだが…。
ALBA.Netのようなウェブサイトや紙媒体は、試合がないならないなりに、記事になるネタを探し、提供する。そうでなければ仕事にならないし、読者が離れてしまうからだ。ツアーのサイトも同じこと。試合がないならないなりに、話題になること、してもらえることを探して載せなければ、見てもらえない。以前よりはだいぶ、よくなったとはいえ、まだまだ足りない。
いつ果てるともしれないこの禍を乗り越えた後に何が残るのか。どれだけのことをプラスにできるのかは、今、何をするかにかかっていると言っても過言ではない。(文・小川淳子)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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