<富士通レディース 最終日◇15日◇東急セブンハンドレッドクラブ 西コース(6,662ヤード・パー72)>
千葉県にある東急セブンハンドレッドクラブ 西コースで行われた「富士通レディース」の最終日。トータル11アンダーの首位から出た賞金ランク3位のイ・ミニョン(韓国)と3打差の3位から逆転を狙った同2位の鈴木愛は共にスコアを1つしか伸ばせず。ミニョンはトータル12アンダー・2位、鈴木はトータル9アンダー・4位で大会を終えた。
スタート前は笑顔の宝庫!?最終日のLIVEフォトギャラリー
ともにテレサ・ルー(台湾)に敗れた2人だが、ホールアウト後の表情は対照的だった。ミニョンは笑顔でクラブハウスに引き上げてくると開口一番「楽しかった」と一言。テレサとの緊張感ある戦いは「今までのゴルフ人生の中で一番ドキドキしました」。一時は4打差まで離されながらも怒涛の3連続バーディで1打差に詰め寄り、最後までどちらに転ぶか分からない、ひりつくような勝負を楽しんだ。
これで賞金ランクこそ変動しなかったものの、トップを走るキム・ハヌル(韓国)との差を約600万円差まで縮めた。そのことについては「私は賞金女王は大丈夫です。それよりもメルセデスランク1位が欲しいですね。3年シードが欲しいです」と話したが、その後、賞金女王でも3年シードを獲得できることを知ると「おっ」と目の色を変えていた。
一方、目を潤ませて戻ってきたのは鈴木。出だしから躓いた。1番パー5で1.5mのパーパットを外すと、2番でも3パットのボギー。前日にキーに挙げていたパッティングでスコアを乱すと、その後5バーディを奪って再び優勝争いに顔を出したが、17番、18番でまさかの連続ボギー。柏原明日架にかわされ、4位に順位を下げた。
「ショットもパットも良くなかったですね」と口を開く。「パッティングは一番練習していると思うんですけど…なんでこんなに上手くいかないんだろうと悲観的な部分もあります。ただ後半粘り強くできたのは良かったですね」と消え入りそうな声で話した。
結果的に4位に入り、7位に終わったハヌルとの差を縮めたが、「別にそこは気にしてないですし、とにかく勝ちたかった。(それを聞いても)何も嬉しくないです。来週に向けて良いところ悪いところ分かったので修正したいですね」と涙声で言葉を紡いだ。
来週は後半戦最高の賞金総額8千万円を誇る「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」。この2人にハヌル、そして今大会を制し賞金ランク4位に浮上したテレサを加えた戦いは、ますますし烈なものとなりそうだ。
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