<チャールズ・シュワブ・チャレンジ 2日目◇12日◇コロニアルCC(米テキサス州)◇7209ヤード・パー70>
午前7時45分に10番からスタートしたジョーダン・スピースは連日の「65」をマーク、首位と1打差の2位タイに浮上した。
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「昨日のラウンド後に気づいたところがあり、修正したらロングゲームがすごく良くなった」とスピースが話したように、この日はフェアウェイを外したのは1度だけとティショットが絶好調。前半で4つ伸ばすと、後半も4つのバーディを奪った。ただし折り返して1番、2番で連続バーディを奪ったあと「魔の20分だった」と3番パー4は、まさかの4パットでダブルボギー。続く4番パー3もボギーにすると、2ホールで3つスコアを落として一時は後退した。
17年に全英オープンを制して以来、3年近く勝利から遠ざかっているスピースの世界ランキングは現在56位だが、この日のラウンドは“スランプ説”を払拭するに十分だった。3カ月のツアー中断は「思いがけないオフシーズンで、スイングを調整するのに十分な時間がとれた」とコーチと徹底的に練習を積んだ。
狭いフェアウェイに小さいグリーンのコロニアルCCはスピースのお気に入りのコースの1つ。13年は7位、14年は5位、15年は2位、16年は優勝して17年も2位と愛称は抜群だ。しかし、3番ホールでは9メートルにパーオンしながら、1メートル弱を2回外して「ひどいホースシュー(カップに蹴られた)だった」と“パター名手”のスピースは嘆いた。
それでも「以前よりずっとメンタルが強くなった。一時はすぐにネガティブに考えてしまう自分がいたが、今日は『ずっと試合がなくてこういうショートパットの練習をしていないのだから』と引きずらなかった」と、すぐに5番、6番の連続バーディで取り戻した。
「あとは気持ちの問題で、自分の感触を探しているところ。ここにはものすごく前向きな気持ちで来た。週末は自分のやるべきことに集中することができれば、きっと結果はついてくると思う」と元世界ランキング1位が地元テキサスで復活を目指す。(文・武川玲子=米国在住)
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