<ワークデイ・チャリティ・オープン 3日目◇11日◇ミュアフィールド・ビレッジGC(オハイオ州)◇7456ヤード・パー72>
「ワークデイ・チャリティ・オープン」の第3ラウンドは、強風が吹く難しいコンディションとなった。松山英樹は2バーディ、2ボギーの「72」と、スコアを伸ばすことができずトータル9アンダー。単独トップに立ったジャスティン・トーマス(米国)とは7打差の8位タイで最終日を迎える。
ボールを強く押し込む! 松山英樹のドライバーショット【連続写真】
前日に「スタッツは良かったが、ショットもパットも手応えはない」と話していた松山の不安は的中することになる。この日のスタート前の練習場では、ボールが右に抜けたり、左に曲がったり。「今日の朝、ほんとに良くなくなってしまった。まあどうにかラウンド中に修正したかったんですけど、なかなか思うように行かなかった」と振り返った。
実際、1番、2番ではティショットは左のラフ。3番パー3でもティショットを左のバンカーに入れて、これを寄せきることができずにボギーが先行する苦しい展開に。7番パー5では3オンして、残り8メートルから3パットのボギー。前半はスコアを2つ落として折り返した。
最初のバーディが来たのは、後半に入った11番パー5。大きく右に切れる6.5メートルの下りのスライスラインを完璧なタッチで沈めて、ようやく笑みがこぼれた。「パッティングも良い状態じゃないんですけど、その中で1つ長いのが入ってくれると気分的に楽になるので、そこは良かったと思う」。
15番パー5では、残り241ヤードの2打目を4メートル弱につけてイーグルチャンスを迎えたが、これを外すと大きなため息をついた。それでも楽々バーディとして、スコアをスタート時のトータル9アンダーに戻した。
最終18番は、ティショットを右のフェアウェイバンカーのアゴの近くに入れるピンチ。「やっぱり奧に行きたくないというのがあったので、小さめの番手で一生懸命振ったんですけど、やっぱりしっかり当たってないせいか、届かなかったですね」と今度は右手前のガードバンカーへ。しかし、これを30センチに寄せてピンチを乗り切った。あのバンカーショットは素晴らしかったですねと言われると、「そうですね」と白い歯をこぼした。
「優勝争いをするためには、最悪な一日でした。でも、オーバーパーじゃなかったっていうのは救いかなと思いますね」と、この日のラウンドを評価した松山。明日の最終日に向けては「切り替えてしっかり伸ばして終われるように頑張りたい」。首位のトーマスにどこまで迫れるか、『ヒデキチャージ』に期待がかかる。
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