新潟県にある紫雲ゴルフ倶楽部で行われた男女ペア12組が優勝を争う「サトウ食品 インビテーショナル チャリティゴルフ ペアマッチ」は、トータル7アンダーで堀川未来夢と松田鈴英ペアが優勝。賞金200万円を手にした。
今大会のペアは、出場が決まった男子プロが女子プロを誘うという形式でそれぞれのペアが作られたのだが、堀川は優勝を狙うために松田を誘ったという。「優勝を真剣に狙いにいこうかなと思って。それなら同じボールを使っている選手がいいなと思って松田プロに声をかけました」。アウトコース9ホールがフォアボール方式 (各自自分のボールでプレーし、良いスコアを選ぶ)、インコース9ホールがフォアサム方式 (ワンボールを交互に打つ)と異色の形式なだけに、普段使い慣れているボールで9ホール戦えるメリットを存分に生かした。
また、松田を誘ったのにはもう1つ理由があった。2人のキャディは同じ清水重憲氏。その清水氏から「松田のパッティングを少し見てほしい」という話もあったのだ。そんなこともあり、前日の練習ラウンドが終わった後には30分以上みっちりパッティングを行う2人の姿があった。
「アドバイスというよりは、パッティングの基本というか考え方だったりを短時間でパッと言った感じですかね。打ち方とかではなくマインド面だったり、これからパッティングが良くなるようにと声をかけました。試合の感覚をどのようにやっているかも見てみたかったです。今回の試合でのプレーにつながる、つながらないではなく、今後のゴルフがよくなればいいと思います」(堀川)
競技中はマネジメントについても徹底的に話し合った。清水キャディもその場にいると仮定して攻め方を考え抜いた。そんな普段とは違う、勉強を兼ねた戦いに松田は「優勝できたのも良かったのですが、それ以上に色々なことを学んだ2日間でした。本当にありがたいです。これからにつながると思います」と充実した表情を見せた。
また、勉強以外にもショットの状態が上向いてきたことも、来週から再開するツアーに向けて好材料。「アース・モンダミンカップが終わってから1カ月半コーチと取り組んできたこととトレーニングしたことで調子が良くなってきました。手打ちになってしまっていたのが、しっかりと体幹を使って振れるようになった」。その切れ味鋭いショットでチャンスを量産した。それは堀川が「めっちゃキレキレでした」と驚きの声を挙げるほどの仕上がりだった。
そんな松田は最近、フランスの高級ブランド「セリーヌ」のとあるバッグが気になっていたという。「まずまずのお値段」ということで検討状態だったが、「今回の賞金で買います!」とニンマリ。さらに14日から始まる「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」がかつて優勝争いをした得意舞台とくれば、再開初戦から大いに期待できそうだ。
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