PGAツアーが主催する米国選抜と世界選抜が戦う「プレジデンツカップ」の2024年大会が、カナダのロイヤル・モントリオールGCで開催と発表された。同コースでは07年に続き2度目の開催となる。
奇数年の開催だったプレジデンツカップは、今年のコロナウイルス感染拡大の影響で「ライダーカップ」が1年延期となったことで偶数年開催に変更。オーストラリアのロイヤル・メルボルンGCに次ぐ、米国外で2度目の開催コースに選出された。
07年大会ではカナダのスター、「マスターズ」チャンピオンのマイク・ウィアーがシングルス戦でで当時世界ランキング1位のタイガー・ウッズを破る大活躍を見せ、カナダのゴルフファンを大いに沸かせた。
大会はジャック・ニクラス主将率いた米国チームが19.5ポイントで、南アフリカのゲーリー・プレーヤーが主将を務め14.5ポイントに終わった世界選抜に圧勝した。二人のレジェンドがキャプテンを務めたのはこれが最後という思い出の大会ともなった。
「カナダのゴルフファンは真のスポーツ好きで、07年大会は大きな成功を収めた。24年も必ず素晴らしい大会になる」とPGAツアーのジェイ・モナハン会長はステートメントでコメントを発表。
ちなみにロイヤル・モントリオールGCの設立は1873年。北米で最も古いゴルフクラブとされている。設計はディック・ウイルソンで04〜05年にリース・ジョーンズによって改修がされており、カナダのナショナルオープンでもある「RBCカナディアンオープン」は計10回行われている。
まだ4年後なので少々気が早いが、現在のカナダのスターはアダム・ハドウィン。ウィアー、グラハム・デラートに次ぐカナダの3人目の世界選抜メンバー。マスターズチャンピオンのウィアーは5度の出場で17、19年大会にはアシスタントキャプテンも務めている。
世界選抜といえば松山英樹が現在4大会連続出場中。若手がどんどんと活躍するゴルフ界。4年となるとまたどんなスターが現れているのか、楽しみだ。(文・武川玲子=米国在住)
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