「『若者』って久しぶりに呼ばれたよ。最高の気分だ」
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最終日も「66」と安定したプレー、トータル「22」アンダーで2位に4打差をつける圧勝でフィル・ミケルソン(米国)が完全優勝を果たした。PGAツアーチャンピオンズでデビュー戦での優勝は20人目、アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラウス、ラニー・ワドキンらレジェンドに並んだ。
最終日は5番パー4でイーグルを奪うなど前半は「31」をマーク、後半は伸ばせなかったが「66」で逃げ切った。
「スタートは良いプレーができていたが、後半はあまり良いショットが打てなかった。ロングパットの距離感も悪く、1m半近いパットを残してしまったが、16、17番でこれを沈められたのが大きかった」とミケルソン、PGAツアー44勝の百戦錬磨も優勝には重圧がかかるよう。だが、その緊張感こそ選手にとって何よりも楽しみ。
「今週は本当におもしろかった。このツアーで戦うことをとてもエンジョイした。昔の仲間たちに再び会えて、また一緒に戦えたことは本当に素晴らしい。ここで良いプレーをしたことは大きな自信になる」と大きなスマイルをみせた。
「フィルのプレーは信じられないほどすばらしかった」とタイガー・ウッズも絶賛。PGAツアーのプレーオフ第2戦、BMW選手権の会場で「あれだけ飛ばして、ウエッジが冴えてほとんど3〜4m以内につけていた。出る試合すべてで勝ってもおかしくない」と盟友のプレーを称えた。
それでもミケルソンの頭の中にあるのはやはりメジャー勝利。これから2週間のオフウィークを過ごしたのち、PGAツアー20〜21シーズンの開幕戦、セーフウェイ・オープン(9月10〜13日・カリフォルニア州ナパバレー)に参戦、翌週の9月17〜20日にニューヨーク州のウイングドフットGCで開催される全米オープンへと臨む。
「今年はまだ大きなメジャーが残れている。全米オープンとそして11月のマスターズ。今週の戦いでどこを調整したいかもクリアになった。しっかりと準備したい」と虎視眈々とメジャー6勝目、そしてキャリア倉度スラム達成を目指す。(文・武川玲子=米国在住)
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