<ニトリレディス 最終日◇30日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>
国内屈指の難コースでもルーキー・笹生優花の勢いが止まらない。今季の開幕戦となった「アース・モンダミンカップ」で5位タイに入ると、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」では最終日に「63」を叩き出してツアー初優勝。そして3戦目の「ニトリレディス」も3日目を終えてトップと、今やツアーの話題は笹生に集中するほどだ。
笹生優花のパワフルドライバースイングを公開【連続写真】
3日目は後半でパーを9つ並べるなど足踏みしたものの、前半は3連続を含む5バーディ(1ボギー)。圧倒的な飛距離とリカバリーのうまさも見せ、2位の小祝さくらに2打差をつけて最終日に臨む。
昨年のプロテストに合格し、今春高校を卒業したばかりの笹生。2020と21年が統合される変則シーズンとなっているなか、スタートダッシュに成功。そんな笹生が「ニトリレディス」で優勝した場合、どんな記録が打ちたてられるのか。
■初優勝の翌週に優勝した例
新型コロナウイルスの影響で先週の「CAT Ladies」が中止となったため、1週おいてにはなるが、笹生が優勝すればツアー初優勝から2大会連続での優勝。これは1988年のツアー制度施行後4例目となる。
・西田智慧子(1990年、宝インビテーショナル・富士通レディース)
・表純子(2005年、シャトレーゼ クイーンズカップ・スタンレーレディス)
・畑岡奈紗(2017年、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン・日本女子オープン)
ただし、畑岡の場合は16年の日本女子オープンでアマチュアとして優勝を果たしており、この記録はプロ転向後(TP登録後)のもの。純粋にプロツアーでの初優勝から2連勝は、この30年間で西田と表の2人しかいない。
■10代での2大会連続優勝
これまでに10代で連勝を達成したのは2004年の宮里藍と前述の畑岡の2人のみ。2人はともにアマチュア優勝を果たしプロ転向。宮里はプロ転向後の13年秋、14年シーズン開幕戦からツアーに本格参戦し、6月に連勝。畑岡もプロ転向後はすぐさま米国女子ツアーに参戦。半年間の経験を積んで日本に帰国し9月、10月に連勝を果たした。笹生はプロテスト合格後、今年の2月にオーストラリアで行われた米ツアーには推薦で出場したが、国内ツアー2戦目で勝利、そしてあす優勝すれば、19歳71日目での10代連勝達成となる。
・宮里藍(2004年6月、19歳1日で達成)
・畑岡奈紗(2017年10月、18歳261日で達成)
■生涯獲得賞金5000万円達成
今季2試合を終えて、笹生が稼ぎ出しているのは2304万円。ここに仮に今週の優勝賞金3600万円を加算すると、プロ3試合目での5000万円突破となる。これはどれほどの記録なのか。今週は主催者のニトリが賞金を倍増させ、優勝賞金3600万円となっている。近年の賞金額高騰の影響もあるが、これまでの最短8試合での到達を一気に塗り替えることになる。
申ジエ(8試合目)
畑岡奈紗(8試合目)
フォン・シャンシャン(9試合目)
インビー・パーク(10試合目)
宮里藍(14試合目)
アン・ソンジュ(15試合目)
※国内ツアーメンバー登録者に限る
ちなみに、渋野日向子は16試合目で突破。河本結は23試合目。イ・ボミ(韓国)は26試合目で大台を突破した。
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